間違っている人だらけ! クルマの安全性向上に最新装備よりも即効性のある正しいハンドルの握り方と回し方

コラム WEB CARTOP

たったこれだけでも安全性は大きく向上する!

 安全装備には、積極的に回避するアクティブセーフティと事故にあったときにできるだけ安全性を確保するパッシブセーフティがある。つまり攻守みたいなものなのだが、アクティブセーフティの基本中の基本、別に装備としてお金を出さなくても、無料で対応できるのがハンドルの握り方と回し方だ。 正しく握ることで、危険回避度は上がるし、姿勢も正しくなって疲れにくくもなる。もちろん疲れにくいというのも安全に関わる要素だ。 おさらいしておくと、10時10分あたりを両手で握るのが正しい握り方。ハンドルはなぜ丸いかというという根本を考えてみると、しっかりと保持ができ、回すときは左右両方から力が入れられる。回している最中もそれぞれの手が引いて押せて確実に操作できる。 しかし、見ていると、片手で持っている人がかなりいることに気がつく。つまり、時計の12時のところに片手を乗せているだけ。右手をかけていることが多く、反対の左手はセンターコンソールのボックスの上か、アームレストに乗せている。そうなると当然、体も斜めになって非常に無理のある体勢になっている。 曲がるときは、手の平を使ってくるくると回して、もちろん片手でそのままだ。その昔、パワーステアリングがなかった頃は片手では回せないので、このような持ち方、回し方はなく、1980年代にパワステが普及したときに出てきたもの。 当時は高級装備としてアピールするために、操舵感は関係なく、ひたすら軽く回るのがよしとされただけに、片手で回せたし、それがかっこいいという風潮があった。 もちろん、今はもう時代が変わったし、そもそもそこまで軽いパワステはなくなって、ほどよく自然なアシストのクルマが増えてきた。それを片手で握るだけだと、直進や決められたコーナーを曲がるには問題なくても、緊急回避や微妙な修正などは非常に難しい。試しに、安全なところで走りながら、左右に少しずつ切り替えしてみてほしい。微妙な力の調整はできず、カクカクとした感じにしか操作できないはずだ。

ベテランに多い内掛けも危険!

 そして切り方ではもうひとつ、よく見るのが内掛けで、これもやめたほうがいい。これもノンパワステの時代に力を入れるために行っていたもので、現在の正解はもちろん外側を回す。 内掛けがダメな理由は、スポークの部分が手のところに来ると回すタイミングがズレてしまい、スムースに回せないということがひとつ。戻すときにギクシャクしやすいのもあるし、切り増しや少しだけ戻すというのが非常にやりにくい。 そして突然の事故でエアバックが開いたとき、手が内側にかかっているとステアリングから外れずに骨折する可能性もある。外側に手がかかっていれば、バッグが膨らんでもそのままステアリングから外れるだけで、大きな怪我にはならない。 送りハンドルがいいとか、押すのか引くのか。クロスハンドルはダメなど、ほかにもあるが、まずは片手もちと内掛けはやめる。これだけでも、危険回避などの可能性はグンとアップして、安全性は高まることにつながる。

  • 正しいハンドルの握り方と回し方
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