悪路を走るSUVはもちろんスポーツカーにも4WDは存在! では「生活四駆」とはどんなクルマ?

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もとは悪路走行用のイメージだったがR32GT-Rが時代を作った

 クロスオーバーSUVが世界的なブームとなっています。SUVといえば本格的な4WDシステムを搭載しているという印象を持つ方も多いのではないでしょうか。もっとも大きなタイヤやダイナミックなエクステリアがSUV人気の大きな理由で、駆動方式は4WDとは限らないのですが……。 さて、かつては4WDといえばラフロードを走るためのクロカン車などに使われる特殊な駆動方式という時代もありましたが、そうしたイメージが変わってきたのは、1989年に日産がスカイラインGT-Rを生み出してからでしょう。 以来、舗装路を走るスポーツカーにも4WDは増えてきました。いまでは何百馬力のエンジンパワーをしっかりと路面に伝えるためにスーパースポーツにおいては4WDであることは珍しくなくなっています。 こうしたハイパフォーマンス系4WDの対極にあるのが「生活四駆」と呼ばれる4WD車でしょう。庶民的な生活に密着した4WD機構を指す言葉です。ですから、厳密に4WDの仕組みによる分類というよりも軽自動車やコンパクトカーなどの大衆車に設定されることの多い比較的ローコストな4WD車や機構を指す言葉として使われていることが多いようです。 では、生活四駆と呼ばれる4WDには、どのような機構が多いのでしょうか。まず重要なのはコストと燃費性能です。そのため、できるだけ簡易的で、なおかつ必要のないときは4WDにならない(ドライ路面は2WDで走行する)ことが求められます。 そのため駆動輪(FFの場合は前輪)がスリップしたときにだけ、もう一方の車軸(FFならば後輪)に駆動力を伝達するような仕組みを備えていることが多くなっています。さらにコストをかけないために電子制御がなくてもスリップを検知して駆動力を伝達できるよう粘性のあるオイルなどを利用して4WDに切り替わるような仕組みが求められます。 なお、こうしたシステムのことを、スリップを待って切り替わる4WDであることから「スタンバイ式」と呼ぶこともあります。スタンバイ式の中には電磁クラッチなどを利用したタイプもありますが、現代ではクルマ好きが「生活四駆」と呼ぶときには、簡易的な「スタンバイ式4WD」を指していると理解するのが妥当でしょう。

スタンバイ式4WDには後輪をモーター駆動するものもある

 さて、電子制御によるスタンバイ式4WDのなかには、エンジンの力を使わない電動のハイブリッドタイプもあります。後輪に独立した電気モーターを配し、必要に応じて駆動させるという電動4WDです。具体的にはトヨタのハイブリッドカーや日産のe-4WDが、この電動タイプのスタンバイ式4WDとなります。 この手の電動4WDはスリップしやすい発進時だけ4WDとして、速度が上がってくると2WDに戻す制御としていることがほとんどです。そのため低速では4WDですが、走り始めるとほとんどの領域では2WDとなっています。必要なときだけ4WDにするというのは燃費に有利だから選ばれる方式です。 現代はCO2排出量が厳しく制限されるなど燃費性能のプライオリティが高くなっています。そのため本格的な4WD機構を積んでいるイメージの強いクロスオーバーSUVでも必要に応じて4WDに切り替え、ほとんどの領域は2WDで走れるようにしているクルマも少なくありません。 むしろ電子制御や各部にクラッチを置くなど複雑で高価なシステムほど2WDでの領域を広げやすくなっています。その意味では、現代の4WD機構において考え方としてスタンバイ式を採用しているシステムは多数派といえるのかもしれません。 また、電子制御系のコストが下がってきたこともあり、かつては生活四駆に分類されるカテゴリーのモデルでもオートモードや2WDモードに切り替え可能なアクティブタイプの4WD機構を備えたクルマも増えています。近い将来、軽自動車クラスであっても電子制御によるアクティブ型4WDシステムを備えたクルマが増えてくることでしょう。

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