驚くべき進化を遂げて充実の軽自動車! それでも普通車には敵わない「軽の限界点」5つ

コラム WEB CARTOP

クルマとしての性能は高まっているものの頭打ち感がある

 最近の軽自動車のデキは本当に素晴らしい。内外装の質感や乗り心地に不満はなく、超ハイトワゴンと呼ばれる背の高いモデルに至っては、ヘタな普通車よりも室内が広く感じられ、ファミリーカーとしても文句なし。自動ブレーキなどの運転支援システムが装備される比率も高くなってきた。 本気で走りを楽しみたい人向けには、ミッドシップレイアウトを採用するホンダS660や、FFながら超硬派な走りのスズキ・アルトワークスと言った本格派のスポーツモデルも揃っている。 さらには、ダイハツ・ミラトコットのように、100%女性目線で開発された女性ユーザーのためのモデルもあり、多様性の幅がすごい。軽自動車は基本的に国内市場専用なので、日本で乗るには最高に好都合なクルマといえる。税制や保険料の面で優遇される度合いも大きい。 しかし、その一方で「軽自動車の限界」を感じさせる部分は今も少なくないのもまた現実だ。「軽自動車規格」という制約のなかでしか作れない軽自動車には、どうしても普通乗用車には敵わない点がある。今回はそれを5つ挙げてみた。

1)ボディサイズが小さく依然として衝突安全性に不安がある

 現在の軽自動車のボディサイズは全長で3.4m、全幅で1.48mまで。普通車の場合はモデルチェンジするたびに拡幅させられるが、軽自動車にはそれができないので、どうしても受動安全性に不安が残ったままとなる。この最大の不安を解消するため、軽自動車のボディ作りの技術革新もまた凄まじく、衝突安全性の向上ぶりはじつに目覚ましい。ホンダのNシリーズは、自動車の安全性を評価する「JNCAP自動車アセスメント」で5つ星を獲得するなどして、安全性の高さにも定評がある。よく売れる理由のひとつだ。 しかし、軽自動車全体で見れば、まだまだ不安が解消したとは言いがたい。全幅1.48mのなかで十分な居住空間を確保するために、ドアなどは物理的に薄っぺらくせざるを得ず、やはり横方向からの衝突には今もなお不安を感じさせるモデルが多い。

2)エンジン排気量が小さく高トルク化や低燃費化が行き詰まっている

 日本の軽自動車メーカーは、長年にわたり660ccという小さな排気量のエンジンの性能を磨き続けてきた。まさに、乾いた雑巾を絞るように高効率化を進めてきたので、最新の軽自動車のエンジンの高効率ぶりと低フリクションさは凄まじいレベルにある。スズキは電気モーターによるアシストを上手く使うなど、最新の軽自動車は日本の最先端技術の見本市のようなものだ。 しかし、さすがに最近は頭打ち感がみられ、いよいよ660ccの限界を感じさせている。排気量が小さすぎるために低回転化させるのが難しく、ロングストローク化も難しいため低速トルクが出せないという、軽自動車積年の課題を抜本的に解消するのは無理だと思えてならない。排気量を拡大する方向への軽自動車規格の改正待望論もあるが、それも実現は難しそうだ。最高出力の規制もあるが、NAの軽自動車は今でも高速走行時の不満が大きい。さらに、人気の超ハイトワゴン系のモデルは車重がかさむので、ターボなしではかなりの痛痒感を伴う。

背高ボディならではの弊害や軽自動車の車格による偏見も

3)全幅が狭いわりに背が高く、高重心で操縦安定性に不満

 軽自動車規格は、全幅は1.48mまでと横方向には余裕がないが、全高は2mまでと高さには余裕があるので、居住空間を広げるためには全高を高くするしかなかった。超ハイトワゴンと呼ばれるモデルは、横方向は狭いまま天地方向に大きくなったので、運動性能面で物理的に不利となる。 具体的には高速では横風に弱く、コーナリング時の安定性に欠けるのだ。軽自動車にかけられるコストのなかで、全高の高いクルマでもしっかりとした操縦安定性を確保するためにはサスペンションを硬くせざるを得なくなるという弊害も。たとえばダイハツのウェイクにはそれが見られたりする。

4)高品質化やラグジュアリー化が難しい

 軽自動車に対する偏見は年々なくなっているが、なおも固定観念は根強く残っている。それは「軽自動車=低価格であるべき」というイメージだ。 軽自動車では、価格設定の限界値が200万円程度になってしまうので、高級路線を突き詰めたモデルを商品化するのが難しい。その気になれば、内外装などを超豪華な仕様とするのは簡単だが、たとえば、いかに豪華で贅沢な仕様だったとしても500万円の軽自動車はおそらくまったく売れないだろう。レクサスブランドから軽自動車が出そうな気配もない。 クルマに贅沢さやステイタス性を求める人でさえ欲しくなるような軽自動車を出すのは至難のワザだし、庶民の感覚としても値段の高い軽自動車には抵抗があるので、今のところ、プレミアムな軽自動車の需要はほとんどないと言える。ちなみにSUBARUはR1の販売不振でその現実を思い知り、軽自動車の自社生産を辞めた要因のひとつになった。

5)圧倒的にナメられやすい

 軽自動車に対する偏見。これがなくなる方向に世の中が流れているのは間違いない。 しかし、それでもなお、いまだ乗ってるクルマの車格で人を判断されることはまだまだ多いのも現実だ。普通車から軽自動車に乗りかえると、煽られたり割り込まれたりする機会が激増するのを実感させられてしまうのが日本の交通の悲しい部分のひとつだろう。たまに軽自動車に乗ると、あまりのナメられっぷりに愕然としてしまい、余計なストレスとなる。

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