便利すぎるがゆえのワナ! 頼りっきりは「危険」なクルマの先進装備5つ

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ON/OFFの切り替えを忘れがちな機能も

 日進月歩でどんどん進化していくクルマの技術。シートヒーターやスマホとの連携は当たり前になりつつあり、ドアの開け閉めなど、少し前まで手動で行っていた操作が自動になったり、便利さ・快適さをアップする機能はひと昔前に比べてもかなり増えましたよね。 そしてとくに驚くのは、夢の自動運転の世界が実現に近づいていることを実感できる、運転支援技術の数々。これも、高額なクルマだけでなく、すでに軽自動車にも搭載されているほどです。どの機能も、一度使ったらその便利さ・ラクさに慣れ、手放せなくなってしまうものなのですが、なかにはその機能に頼りすぎてしまうあまり、かえって危険を招いていたり、ヒヤリとすることがあったり。今回はそんな、頼りすぎて危険を犯しがちな装備をピックアップしたいと思います。

1)オートライト

 1つ目は、2020年4月より新型車には装着が義務化されました、「オートライト」。継続車種についても2021年10月から乗用車の義務化が決まっています。オートライトは、車両が周囲の明るさを感知して、夜間はもちろんトンネルの中など暗い場所では自動でライトが点灯するという機能です。日没後に無灯火で走行することは道路交通法違反ですが、周囲が明るい街中などではドライバーが暗さに気づきにくく、うっかり忘れてしまうことも。また、トンネルなどでいちいち点灯と消灯を繰り返すのが面倒だからと、ライトをつけないドライバーもいます。でも、車両のライトはドライバーから周囲を見えやすくするだけでなく、他の車両や歩行者、自転車などに、「ここにクルマがいますよ」と認知させる役目も果たしているので、無灯火で走られるとすごく危険だし、周囲の人たちにも迷惑なのです。 そんな無灯火車両をなくすためにオートライトが義務化されたわけですが、そうすると今度は、「点灯しているつもり」でしていないドライバーが増加。というのも、たとえば夫婦二人で1台のクルマを使っている場合に、夫はいつもオートライトのままにしているのに、たまに奥さんが運転して降りる時にライトを「オフ」の位置に合わせ、次に夫が乗った時にそれに気づかず、当然オートライトになっているだろうと思い込んだまま、運転しているというケースがあるのです。最近は、わざわざ「オフ」の設定を設けず、「AUTO」と常時点灯のみの設定になっているオートライトが定番ですが、やはり運転する際には最初にライトの設定を確認することが大切だと思います。

2)オートブレーキホールド

 次に、こちらもどんどん搭載車種が増えている「オートブレーキホールド」。ひと昔前は欧州車に搭載されていることが多いイメージでしたが、最近は国産車もサイドブレーキの電子制御化にともなって、軽自動車にまで搭載が進んでいます。これを作動させておくと、赤信号などで停車中にずっとブレーキペダルを踏み続ける必要がなく、足をペダルから離していても停車していてくれて、発進の際はアクセルペダルを踏めば自動でブレーキ解除になるというもの。運転の疲れを軽減してくれる機能です。 ただ、こちらも毎回使って慣れてしまうと、たまたまスイッチを押し忘れていた時がとても危険。いつものように赤信号で止まってすぐにペダルから足を離してしまい、前のクルマに追突! なんて事態になりかねません。国産車の多くはオートブレーキホールドの作動はスイッチで行う車種が多いのですが、欧州車などでは停車した際にブレーキペダルをさらに奥深くまでグッと踏むことで、オートブレーキホールドが作動するという車種もあり、強く踏んだつもりが作動していなかった、という場合もありますので注意が必要です。また、エンジンを切ると自動的にオフになる場合や、前回乗った際の設定を引き継ぐ場合など、車種によって違うので確認するようにしましょう。発進する前には、スイッチがオンになっているかどうか、しっかり把握しておくと間違いないですね。

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3)バックカメラ

 3つ目は、すでに「これナシではもうバックはできない」というドライバーが急増している、バックカメラ。アラウンドビューモニターやバードビューカメラなど、自車を真上から俯瞰して見た映像を表示してくれる機能も、かなり浸透してきていますね。ミラーでの目視だけでは完全に死角となってしまう、車両の後方などもモニターで確認できるので、ついていると安心してバックできる機能です。低いポールに気づかずバックして後ろバンパーを凹ませたり、遊んでいる小さな子供などを見逃して痛ましい事故につながったり、といった危険はかなり軽減されていますよね。 ただ、やはりカメラにも限界があり、雨の日の夜や雪の日などは、映像がにじんでしまって鮮明には映らないことが多いのです。そんな時にこのバックカメラに慣れきってしまっていると、目視でどこをどう確認すればいいのかわからなくなって、パニックに。なので普段から、カメラを確認しつつもしっかりミラーなどでも同時に安全確認をする癖をつけておかないといけませんね。

4)ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)

 4つ目は、軽自動車にも続々と搭載されています、全車速追従機能付きACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)です。これは、カメラやレーダーで周囲を検知して、任意に設定した速度を上限に、前走車との安全な車間距離を保ったまま、アクセルとブレーキを制御して走ってくれるという機能。高速道路など車両専用道路での使用が前提ですが、ドライバーは両足ともペダルから離した状態で走行できるので、ノロノロ渋滞などでも頻繁にアクセルとブレーキを踏み変えずに済み、ロングドライブなどの疲労軽減と安全性アップにつながっています。ただ、これもずっと頼りっぱなしだといきなりヒヤリとする場面があるのです。 たとえば合流地点などで前の車両が入れ替わる際に、車両側は突然、すぐ目の前に別の車両が入ってきたことで、車間距離を取ろうと急ブレーキをかけることが多いのですが、そうすると後ろを走っている車両がその急ブレーキに気づかず追突したり、驚いて慌てて急ブレーキを踏むとそのまた後ろの車両も急ブレーキを踏んで……という連鎖が起こり、渋滞の原因を作ってしまう可能性も。また、最近はカーブでの追従性能もアップしていますが、まだまだ急カーブでは前の車両が消えたと勘違いして、いきなり設定速度上限まで急加速してしまう場合もあります。本来ならカーブ手前で減速しなければいけないのに、ものすごい加速をされてドライバーもビックリ、間に合わずに壁に激突してしまう危険もあります。なので、ACC作動中も決して気を抜かず、前の車両の動きや周囲の状況を常に把握し、何かあればすぐに対処できる態勢を整えておくことが大切ですね。

5)ステアリング操作の制御機能

 5つ目は、ACCとセットで搭載される車両も増えてきました、ステアリング操作の制御機能。レーンキープアシストなどと呼ばれ、カメラが道路の白線を検知して、車線の中央を走行するようにハンドル操作をアシストしてくれるというものです。日産スカイラインやスバル・レヴォーグなど、一定の条件下では両手を離して走行することもできるハンズオフ機能も実現していますが、多くはハンドルに軽く手を添えていることが条件。手を離していると、警告が出たりブルルッとハンドルが震えたりすることもあります。でもこの機能も長距離ドライブの際などは、作動させておくと急カーブでも軽い力で操作できたり、うっかりよそ見をしてハンドル操作が遅れたりした時にもサポートしてくれたりと、操作の的確さや安心感が高まります。 ただ、やはりカメラには限界があり、白線がかすれて薄くなっている道路や、合流地点やジャンクション、強い西日、豪雨や雪、霧などの際には認識できない場合も多くなります。ずっとステアリング制御が作動しているからと任せっきりにしていると、突然解除になってドライバーが自分でしっかり操作しなければならないので、油断は禁物。メーター内のモニターなどに、ステアリング制御が有効かどうかが常に表示されているので、走行中はそれを確認しながら、いつでも自分でハンドル操作ができるよう準備しておくことが大切ですね。 というわけで、クルマというのは刻一刻と変わる状況のなかを走るもの。それゆえに、走行にかかわる機能にまだまだ「絶対」という言葉はないのかもしれません。便利・快適・安全な装備は日々進化していますが、その良さを体感しつつも、頭のどこかでは「でも頼り切っちゃダメ」ということを覚えておかなければいけないのかなと思います。最後の責任はドライバーにあるということを今一度、しっかりと胸に刻みつつ、心強いサポーターができたような感覚で、便利な機能を使いこなしていきましょう。

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