フェラーリとポルシェの「馬」は同じ馬! ロータスの蓮は仏教から? 面白すぎるメーカーエンブレムの由来

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この記事をまとめると

■フロントグリルに配されるエンブレムは自動車の顔だ■エンブレムのデザインにはそれぞれ由来がある■国産車・輸入車、各メーカーごとに解説する

メルセデスが現在のシンプルなデザインになったのは2008年から

 自動車の顔、フロントグリルに誇らしげに掲げてあるエンブレム。個性溢れる各社のエンブレムの由来を見ていくことにしよう。

・メルセデス ベンツ

 自動車メーカーのエンブレムでは、ナンバーワンの知名度を誇る、ベンツの「スリーポインテッド・スター」。 世界最初の自動車は、1886年にカール・ベンツが完成させた、原動機付きの三輪車といわれているが、その最古の自動車メーカー、ベンツ&カンパニーのエンブレムは、もともと円形の月桂樹にBENZのロゴのデザインだった。その後、第一次世界大戦で敗戦国になったドイツで、自動車産業を建て直すためにベンツ&カンパニーは、1926年ダイムラー・モトーレン社と合併し、ダイムラーベンツ社になる。 ダイムラー・モトーレン社のエンブレムが、「スリーポインテッド・スター」だったわけだが、合併前は円で囲まれていないものだった。 この「スリーポインテッド・スター」には、ダイムラー社の創業者、ゴットリープ・ダイムラーの思想の象徴が込められていて、三本の光芒は陸・海・空を指し、それぞれの世界でのモビリティーの発展を意味している。「スリーポインテッド・スター」は、1909年に商標申請され、両社の合併後はスリーポインテッド・スターの外側を月桂樹の葉で囲むデザインのエンブレムになった。 現在のシンプルなスリーポインテッド・スターになったのは、2008年からだ。

・フェラーリ

 フェラーリのエンブレム、跳ね馬は、もともと第一次世界大戦のイタリア空軍の英雄、フランチェスコ・バラッカが愛機につけていたマーク。エンツォ・フェラーリが、アルファロメオのレーサーだった時代に、バラッカの両親からその跳ね馬の旗をもらい、それを名誉に思ったエンツォが、フェラーリのシンボルにした。 跳ね馬の下の黄色の部分は、エンツォの故郷、モデナ市のカラー。アルファベットのS・Fは、スクーデリア・フェラーリ、英語で言えばチーム フェラーリの略。 ちなみにバラッカが、跳ね馬を自分のパーソナルマークにしたのは、彼が戦場で激闘を繰り広げたドイツ機の尾翼に跳ね馬が描かれていたから。そのバラッカに撃墜されたパイロットは、ドイツのシュツットガルトの出身。シュツットガルトといえば……。 フェラーリは、跳ね馬のマークを1920年代から使っている。

・ポルシェ

 フェラーリと並ぶ、世界のスポーツカーの雄、ポルシェ。 さて、そのエンブレムの中央に描かれている跳ね馬は、ポルシェの本拠地、中央の跳ね馬はシュトゥットガルト市の紋章。つまり、フェラーリの跳ね馬とポルシェの跳ね馬の起源は同じたっだということ! なんたる奇縁……。 跳ね馬以外の赤と黒の縞模様は知性を表し、棘はバーデンベルテンベルグ州の紋章。全体のベースとなる金色は大地の豊かさを表現している。 ポルシェはこのエンブレムを1950年から使用(つまり「跳ね馬」はフェラーリのほうが先)。 馬のマークといえば、もう一台、アメリカのマスタングもよく知られている。マスタングのマークは、アメリカにいた野生馬のこと。こちらは跳ね馬ではなく、「駆け馬」のデザイン。

アルファロメオの蛇は人を飲み込んでいる!?

・BMW

 四輪だけでなくオートバイも製造しているBMWだが、もとは航空機のエンジンも製造していた。エンブレムはその航空機時代の名残で、飛行機のプロペラが全体のモチーフになっている。青と白の色の意味は、バイエルンの青い空と白い雲。 社名のBMWは、「Bayerische Motoren Werke」=「バイエルン発動機製造」の頭文字。日本のダイハツも、最初の社名は「発動機製造株式会社」で、創業地の「大阪の発動機製造株式会社」=略して「ダイハツ」となった経緯が……。一歩間違えればダイハツも「DMW」だったかもしれない!? そしてダイハツのエンブレムは、「DAIHATSU」の「D」。

・ロールスロイス

 世界の高級車の代表、ロールスロイスのエンブレムは、RとRが重なったデザイン。創業者のチャールズ・S・ロールスとフレデリック・H・ロイスの頭文字「R」を重ねたもの。 現在、自動車部門はBMWの傘下となったが、歴史ある航空機エンジン部門は、一時国有化(イギリス)され、いまは再び民間企業のロールス・ロイス・ホールディングスになっている。

・ロータス

「ロータス」 (Lotus) とは、英語で「蓮」のこと。 蓮は「仏花」としても有名だが、ロータスの創業者のコーリン・チャップマンは、仏教思想に興味があり、「俗世の苦しみから解放されて夢がかなう実」とされる蓮にちなんで、ロータスと名付けたとされている。 エンブレムもその蓮の葉と花の蕾を図案化したもので、”A・C・B・C”は、アンソニー・コーリン・ブルース・チャップマンのイニシャル。 また扇型の緑は、「ブリティッシュ・レーシング・グリーン」、黄色い部分は、明るい日々を表している。

・アルファロメオ

 ニョロ(蛇)のマークでおなじみのアルファロメオのエンブレム。 このヘビのマークは、かつてミラノを収めていたヴィスコンティ家の紋章。王冠をかぶりムーア人を呑み込む大蛇(?)が異教徒を飲み込む姿といわれている。 大蛇の左側の赤十字は、ミラノの市章。地元愛そのもののエンブレムだ。

・日本のメーカー

 日本のメーカーは、イニシャル系が多い。 トヨタは「T」(2つの楕円は、ユーザーの心とトヨタの心を表現し、大きな楕円はその2つの心を繋ぐ世界を表している)で、レクサスも「L」。前述の通りダイハツも「D」。 ホンダも「H」で、本田宗一郎が嗜んでいた三味線の形状と組み合わせている。 マツダも「M」で、日野も「H」。 その点、三菱のスリーダイヤは日本らしい! 三菱財閥を起こした岩崎彌太郎は、土佐藩出身。明治初期、土佐藩から帆船を申し受け、船旗に『三角菱』を採用した。この『三角菱』は、土佐藩主の山内家の家紋『三ツ柏』と、岩崎家の家紋『重ね三階菱』を重ね合わせたものとされるが、山内家の家紋の三ツ柏をシンプルにデザイン化したものという説もある。 いずれにせよ、この船旗だった『三角菱』が、現在のスリーダイヤにつながっている。 もうひとつ、スバルのエンブレムもオリジナリティが高い。 スバルはカタカナで表記されることが多いが、別名「六連星(むつらぼし)」とも呼ばれる星団の名前で、純粋な日本語。漢字で書くと「昴」。 富士重工業が中島飛行機の流れをくむ5社の資本出資によって設立されたことに因んで、「六連星」である「スバル(プレアデス星団)」からエンブレムがデザインされた。 ちなみに、自動車の名称に和名を使ったのはスバルが最初。 個人的には、トヨタやホンダ、マツダのように、創業者の名前が社名になったメーカーは、日本独自の家紋をベースにエンブレムを図案化してくれればカッコよかったと思うのだが……。

  • 各メーカーエンブレムの由来を解説
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