下取り価格に有利! 洗車をサボってもバレない! 後悔しないクルマのボディ色の選び方とは
この記事をまとめると
■各車にさまざまなボディカラーが用意されている■オーナーに最適な色は重視するポイントによって変わる■後悔しないボディカラーの選び方を解説する
数年後に買い換える予定なら「白」「黒」がオススメ
タイムズを運営するパーク24が会員に行った「好きなクルマの色」のアンケートによると、一番好きな色は「白」と「黒」がほぼ同数で、全体の約半数を占める結果となりました。面白いのは、「白」と「シルバー」は年代が高くなるほど人気となり、60代以上では「黒」を「シルバー」が上まわる結果に。逆に「黒」の人気は若くなるにつれて高まり、40代で「白」と「黒」が同数、30代以下では「黒」の人気が一番になっています。また、どの年代でも「白」「黒」次いで「シルバー」、「赤」「青」「紺」という順位が変わらない結果となったのも、興味深いポイントですね。 ただ、このアンケートでは「保有しているクルマは自分の好きな色ですか?」という質問もあって、なんと4割もの人が「好きな色ではない」と答えています。その理由は、「家族の意見を反映したため」が34%、「色よりも価格や性能を優先したため」が29%、「欲しい車種に好きな色がなかったため」が24%となっています。「そのクルマにはその色が合っていたから」という理由もあったようです。 では、本当に後悔しないボディカラーとは、どのように選べばいいのでしょうか。それは、色に対するこだわりの強さや、金銭的に損をしたくない、傷や汚れが目立たない色がいいなど、優先する条件によって変わってくると思います。 まず、自分にとってのラッキーカラーやイメージカラーなど、コレというこだわりの色がある場合は、それを選ぶのがいちばんです。成功者のなかには、占い師に見てもらったラッキーカラーがオレンジなので、オレンジ色のクルマしか乗らないという人もいるほどで、アストンマーティンのデザイナーに聞いたところ、中国では縁起がいいとされる赤とゴールドの注文が多いという話もあります。また風水では「黒」は運気を下げる色とも言われていますので、気にする人は選ばないほうがいいでしょう。 とくに色にこだわりがなく、数年後には買い換える予定で、その時にできるだけ査定額を高くしたいと考えているなら、やはり「白」「黒」が外せません。とくにパール系、メタリック系のカラーは査定額がプラスになることが多いと言われています。ただ、注意したいのが購入時に有料となる色かどうかです。最近は有料色の値段が上がっていて5万円以上もザラにあり、輸入車ともなると10万円以上加算されてしまうことも。 購入時にそんなに高いお金を払う事になるなら、いくら査定時にプラスになるといっても、そこまで他の色より高く査定してもらえるかどうかは疑問です。結局はプラマイ0となる可能性もありますので、よくそのあたりをチェックしてください。 また、その車種ごとに人気のカラーというのもあります。たとえばスバル・インプレッサではWRブルーと呼ばれる伝統色はリセールが高かったり、マツダのソウルレッドも他のカラーよりリセールがいいと言われています。
「シルバー」や「グレー」は汚れが目立ちにくい
もし、あまりマメに洗車をしないので汚れが目立ちにくい色がいいな、というのであればイチオシはシルバー系やグレー系です。小さな傷も目立ちにくい色です。白も水垢などは目立ちやすいですが、お手入れはしやすい傾向にあります。 また、赤や青などほかの色でも傷が目立ちにくいどころか、自分で修復する機能を持っているのが、日産の「スクラッチシールド」やトヨタ/レクサスの「セルフリストアリングコート」。一部の車種に採用されており、洗車によってできる細かな傷くらいなら、数日〜1週間程度で元に戻ってしまうそう。大きな傷は元には戻りませんが、これなら新車当時の輝きが長く続きそうですね。ただ、事故などで再塗装が必要になった場合には、コストが高くかかってしまうのがデメリットということも覚えておきましょう。 そして、事故に遭いにくいと言われている色が、白や明るいシルバー、黄色や赤など注意を惹くための標識にも使われている色です。とくに白は夜間でもライトが当たるとかなり明るく見え、膨張色なので車体の幅がはっきりと認識できることもあり、事故に遭いにくい色の筆頭となっています。逆に黒や紺は視認性が悪く、ボディが小さく見えるために実際の位置より遠くにいるように錯覚させてしまうことから、注意が必要な色と言われています。 さて最後に、とても気に入って買った色なのに納車されてから「え、こんな色だったっけ?」と後悔しないためには、お店の中だけで見て決めないことをオススメします。人工的な光の下で見るボディカラーと、自然光の下で見るボディカラーは、かなり雰囲気が違ってしまうことも多いのです。もっと華やかな色だと思っていたのに、なんだか暗い色だったとか、こんなにパールがきついと思わなかった、なんてことにならないように、できれば外で昼間と夜間の両方でチェックすると安心。とはいえ、まだ実車がない状態でカタログだけ見て決めるような新車の場合は、難しいかもしれませんが、もう街中を走っているクルマを買うならば、事前にチェックして欲しいと思います。 というわけで、購入時にはとても悩ましいボディカラーについて、いろんな選び方をご紹介してきました。でも私は10年前にデザインとボディカラーに惚れ込んで、とあるスポーツカーを購入したことがあります。そのボディカラーは3番目に不人気な色で、数年後にはカタログ落ちしてしまったほどでしたが、結論からいえば10年間、一度も後悔したことはなく、それどころか多くの人に「いい色だね」と褒められ、その度に幸せな気持ちになったのを覚えています。冒頭のアンケートでも、約6割の人が好きな色のクルマに乗っているという結果ですから、やはり一番いいのは自分が心から好きな色のクルマに乗ることかもしれませんね。