1000円だけ給油! 4輪別銘柄のタイヤ! 車両はお下がりのポンコツ! 食費を削ってでもクルマに命をかけた昭和のカーマニアあるある6つ
この記事をまとめると
■昭和の時代は何としてでもクルマがほしいという人が多かった■なかにはかなりの無理をして愛車を維持するツワモノも■この記事では昭和のクルマ好きエピソードを紹介する
エアコン代を節約するために窓を全開!
昭和は遠くになりにけり。よく考えたら30年以上も前のことなので当たり前なのだが、クルマが輝いていた時代でもある。性能が低くても乗っているだけで楽しい。中古でもなんでもいいからクルマが欲しいなど、クルマ好きの苦悩はさまざまなシーンで湧き出てきたものだ。今からすれば、乗っているだけで楽しいというのはノスタルジーかもしれないし、ただの戯言的な昔話かもしれないが、今では信じられないことも多々あっただけに、振り返ってみるのも面白いのではないだろうか。
1)モヤシを食べてガソリン
走りに行くには当然、ガソリンが必要だ。そもそも都市部に住む20歳そこそこの大学生でもクルマを持っていただけに、維持は大変。でも、持っているといいこと(彼女ができるなど)もあるので、ないのはありえない。そうなるとバイトを増やしつつ、削れるのは食費だ。モヤシというとたとえ話に聞こえるかもしれないが、実際にモヤシ炒めと白飯というのは定番だったりした。あとは、鰹節に醤油をかけてかき込むとか。
2)ガソリン1000円だけ
満タンというのは贅沢なことだった。どうせまた走りに行くのだから、満タンにしておけばいいのに、というのは今の発想かもしれない。恥ずかしがりながらも発するのが「1000円だけ」とか「10リッターだけ」という言葉で、燃料代の分割払いみたいなものだった。当時セルフがあれば恥ずかしくなかったと思う。
3)エアコンは大敵
付いていても、エアコンをオンにするとパワーが食われるし、燃費がダウン。窓全開で走っているクルマはけっこういた。逆にやせ我慢で、エアコンをつけていないのに窓を閉めている見栄っ張りも。そもそもエアコンじゃなくてクーラーだったり、ハナからなにも付いていないクルマもけっこういた。
4本のタイヤの種類が統一されていないことも
4)バイトはガソリンスタンド
セルフ化でスタッフがあまり必要なくなっているし、夏は暑いし、冬は寒いこともあって、敬遠されがちなのがスタンドのバイト。だが昭和のクルマ好きにとっては定番バイトだった。色々なクルマに触れられるというだけでなく、勤務時間外に愛車をいじることができたのは大きな魅力だったのだ。
5)タイヤはバラバラ
タイヤというのは消耗品のなかでも価格が高くて負担が大きいもの。そうなるとそうそう買えるものではなく、減った部分だけ交換したり、中古で我慢したりした。今のようにネットや中古専門店はなかったが、解体屋に行けば安く手に入れられた。今では無理というか想像できないが、工具を貸してくれて、必要なパーツをもぎ取ることもできたのが昭和だ。
6)先輩からのお下がり
新車はボンボンしか買えなくて、中古車が関の山。それもフタケタ万円台前半をやっと買う感じだった。それ以上に定番なのが、先輩から数万円で譲ってもらった中古車で、タダでくれることもあった。イメージとしてはボロボロのシビックといった感じ。