怒濤のCX-○○を大量投入でFRもラインアップ! マツダがここにきて「SUV攻勢」を強化する理由とは
この記事をまとめると
■マツダが2022年以降にクロスオーバーSUVを拡充すると発表■搭載される駆動方式にFRが加わる■日本には2車種加わる予定
怒涛の「CX-◯◯」シリーズの展開! 本当の狙いとは?
マツダのラインアップからミニバンの姿が消えてから久しい。全国のマツダディーラーでは一時、「MPV後継のSKYACTIV-D搭載ミニバンが欲しい」というユーザーの声が広がったようだが……。 いまでは、マツダといえばすっかり、SUVメーカーとしてブランドイメージが定着した。そうしたなか、マツダは2021年10月7日、『2022年以降のクロスオーバーSUV商品群の拡充計画』を発表した。明らかになったのは、「CX-〇〇」のオンパレードだった。※画像は現行モデル「CX-50」、「CX-60」、「CX-70」、「CX-80」、そして「CX-90」を一気に市場導入するというのだから、ユーザーにとってはかなりの驚きであろう。 そうなると、既存の「CX-〇」はどうなってしまうのか、という心配は当然出てくる。昨年(2019年)からは自動車メディアを中心に、「CX-5後継にCX-50」というスクープ記事が掲載されることが多かったのだが、今回のマツダの発表ではCX-5について「今後も継続的な商品改良によってデザイン進化やモデルラインアップの拡充を図る……」と明記されている。つまり、「CX-5」と「CX-50」は並存することになる。 だが、ここでちょっとわかりにくいのは、「CX-50」は北米向け製品の中核として、トヨタと合弁事業である新工場「マツダ・トヨタ・マニュファクチャリングUSA」で生産されるため、当面は日本国内販売はないもの、という解釈ができる。
日本に導入されるのは現状2種類だけの模様
日本に新導入されることが明らかになったのは、2列シートの「CX-60」と3列シートの「CX-80」の2モデルとなる。日本でのクロスオーバーSUVのラインアップについて、マツダは「既存モデルで育んできたお客様との絆を大事にしつつ、さらに多様化するニーズや新しいカスタマーの要望に応えるべく新モデルを導入する」という見解を示している。そのほか、北米市場では前述の「CX-50」に加えて、ボディサイズを北米での社会環境にマッチさせたワイドボディの2列シート「CX-70」と「CX-90」が新たに導入されることになる。 パワートレインについても、大きな変更がある。「CX-60」、「CX-70」、「CX-80」、「CX-90」は、マツダでいうラージ商品群となるため、駆動方式はFR(フロントエンジン・リヤドライブ:後輪駆動車)を採用する。 これにより、直列6気筒エンジンと直列4気筒プラグインハイブリッドが新規開発される。アメリカでは、直列6気筒ガソリンターボの導入もあるが、日本では直列6気筒「SKYACTIV-D」の48Vマイルドハイブリッドや直列4気筒プラグインハイブリッドを導入することになった。クロスオーバーSUVの拡充を機に、マツダの次世代戦略が本格的に動き出す。 ユーザーの皆さんには、マツダの新モデル名称をしっかり理解した上で、自分にあったマツダ車選びをして頂きたい。