手軽に色を変えられてキズ防止にもなる「カーラッピング」! 剥がすのは手軽……というほど甘くなかった
この記事をまとめると
■カーラッピングは塗装よりも簡単にボディ色を変更ができるため人気■DIYで剥がすことは意外と大変ではあるが、コツと根気さえあれば可能だ■カーラッピングの剥がし方を詳しく解説する
塗装が一緒に剥がれてしまうリスクも
塗装するよりも簡単にクルマのボディの色を変更することができる、剥がせば元通りになる、気軽に別の色を試せるということで、近年人気のカーラッピング。 ボディ全体をラッピングするフルラッピングから、ルーフだけ、ボンネットだけといったパートラッピングまで、大小さまざまな施工があるが、カーラッピングの平均寿命は約3年といわれている。 いずれにせよ、一度貼ったラッピングは、いずれ剥がす必要があるわけだが、剥がす作業はDIYでもできるのだろうか。 貼るのはともかく、剥がすのは簡単というイメージがあるカーラッピングだが、じつは意外に面倒で、業者に頼む場合も、自社で施行(貼り付け)したクルマ以外はお断りという例が多い(有料工賃)。 というのも、元の塗装が悪ければ、剥がすときに塗装の一部が剥がれてしまうリスクがあるからだ。とくに事故などで再塗装しているクルマは要注意。 また、他社で作業したクルマはラッピングフィルムの種類が違い、データがないというのも敬遠される理由のひとつ。 ただし、カーラッピング専用のフィルムなら、剥がすときのことを考えて、再剥離性が考えられているので、コツと根気があれば、剥がす作業は自分でもできる。
可能であれば真夏に行うのがオススメ!
剥がすコツは、「温めながら少しずつゆっくりと」。 カーラッピングを剥がす作業は、できれば真夏がおすすめ。フィルムの温度が高ければ、粘着剤が柔らかくなって剥がしやすくなり、塗装を痛めたり、剥がしたあと糊が残ったりしづらくなるからだ。 真夏以外では、ヒートガンやドライヤーなどを使って、フィルムを十分温めてから(手で触ってみて温かいと感じる程度)剥がすと比較的成功しやすい。 もうひとつ、おすすめできるのは、ボディに50度ぐらいのお湯をかけながら剥がす方法。これもDIYで失敗しにくいやり方だ。 そしてゆっくり丁寧に剥がすこと。一気に勢いよく剥がそうとすると、糊がボディに残ったり、フィルムの表面だけが剥がれて、下の層が残ってしまったりするので、ラフに剥がすのは厳禁。 温めながらゆっくり剥がしても、ある程度糊が残るので、市販の「ラベル剥がし剤」を使うか、ウエスに灯油をしみこませ、それで拭き取るときれいにとれる。 最後に洗車して油分を落とせば完成! 業者にラッピングを剥がす作業を頼んだときの工賃は、ラッピングの大きさ、フィルムの状態、使用年数などで変わってくるのでなんともいえない。おおよそ時間工賃8000円で、あとは所要時間次第。貼り付けの施行をするときに、ショップで剥がすときの工賃の見積もりを訊いておくのが、一番確実だ。