こんなに遅かった? ガソリン消費まで増えた? クルマが古くなると「元気」までなくなる理由とその対策

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この記事をまとめると

■クルマは徐々にパワーが落ちてくる■理由は各部の劣化・消耗の積み重ね■燃費があからさまに落ちてくるということは少ない

徐々に元気がなくなってくるのはなぜ!?

 このところクルマの寿命が延びている。 自動車検査登録情報協会の資料によると、令和2年3月末の乗用車(軽自動車を除く)の平均使用年数は13.51年だったそうだ。 とはいえ、年数が経ったクルマは徐々に各部がくたびれてきて、なんとなく元気がなくなってくるもの。 新車時にあったあのパンチ力はどうして失われていくのだろう? 理由は各部の劣化・消耗の積み重ねというしかないが、下記のようなことが考えられる。 ・各部のベアリングの劣化による、フリクションの増加・カーボンやスラッジの堆積・点火プラグ、点火コイルの劣化・タイミングベルトの伸び バルブタイミングのずれ・バルブシート、バルブガイドの消耗・水垢などによるウォーターポンプの負担、腐食摩耗・ピストンリンクの状態悪化 → 圧縮落ち・クランクシャフトの曲がり・エアクリーナーの汚れ、オイルフィルターの汚れ、燃料フィルターの汚れ・O2センサーなどセンサー類の劣化・ハーネス類の劣化・ガスケット、シール類の劣化・タービンの軸受けのガタ・各部のゆるみ、etc. といったことの複合要素で、パワーは徐々に落ちていく。

メンテナンスによって良好なコンディションを保つことも可能

 ただし、プラグやフィルター類、ベルト類、油脂類、LLC、バッテリーなど、一般的な消耗品を定期的に交換することで元気を取り戻せる部分も多いので、メンテナンスが行き届いているクルマは、走行距離が伸びても良好なコンディションを保っているクルマが多い。 一方、燃費に関しては、じつのところ年数や走行距離がいっても、明らかに落ちてくるということはあまりない。筆者は平成元年製と平成四年製のクルマを所有しているが、30年間乗ってきても燃費に変化はみられないというのが実情だ。 極端な燃費の悪化が感じられた場合は、トラブルが起きている可能性も大きいので、早めにプロに相談し、点検整備を行なうようにしよう。 また故障とまではいかなくても、メンテナンスを怠って調子を崩したり、パワーがダウンしているクルマだと、力不足の分、アクセルを踏む量が増え、必然的に燃費が悪くなっていることも考えられる。 いまのクルマは設計・生産技術もハイレベルなので、正しく扱って、整備をきちんとやっておけば10万km、20万kmぐらいは快調に走ってくれるはず。 元気がない、燃費が悪いのには理由があるはずなので、頼れる主治医を見つけて、小まめなメンテを惜しまないようにしよう。

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