軽はNO.1であることが販売に大きく影響する! 2021年のトップはダイハツかスズキか?

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この記事をまとめると

■2021年11月の軽自動車販売台数を発表となった■単月でも2021年1月から11月までの累計販売もトップはダイハツ■しかし軽四輪乗用車のみだとスズキが首位となっている

メーカー別で見るとダイハツが首位となっている

 全軽自協(全国軽自動車協会連合会)が2021年11月単月の軽自動車販売台数を発表した(速報値)。それによると、軽四輪車総台数は13万3179台(前年同月比84%)となった。ブランド別でみると、ダイハツが4万4238台を販売し、2位のスズキにわずか1907台ながら差をつけてトップとなった。 2021年1月から11月までの累計販売で見ても、ダイハツが48万7839台を販売しトップとなっている。2位のスズキに1万6997台の差がついている。2020年11月でもダイハツがスズキに約1万台差をつけてトップとなり、そのまま2020暦年締め(1月~12月)年間販売台数トップとなっている。 つまり、2021暦年も現状、ダイハツがスズキに約1.7万台差をつけてトップとなっている。スズキが2021年12月でこの差を埋めてトップとなるのはかなり厳しいので、2021暦年締め年間販台数でもダイハツのトップはほぼ確実といっていいだろう。過去5年、いずれも暦年締め年間販売台数ではダイハツがトップとなっている。

軽四輪乗用車のみだとスズキがトップ!

 軽自動車はボディサイズやエンジン排気量などの規格が厳しいので、デザインなど見た目で差をつけることになり、購入する側もパフォーマンスなどは気にしない人が多い。ブランドどころか、車名も意識しない人もいるようで、たとえば“たまたま買ったクルマがスペーシア”ということもあるようだ。 そのようななかで、「ウチは軽自動車販売ナンバー1ブランドですよ」とか、「このクルマは軽自動車のなかで一番売れています」というセールストークはかなり効果があるようで、登録車以上に“ナンバー1争い”が積極的に展開されている。そのため平時には、ディーラー名義などで新車の在庫にナンバープレートをつける“自社届け出”により販売台数の“積み増し”を行い、それが“届け出済み未使用軽中古車”として、中古車市場に大量放出されているのである。 興味深いのは、軽四輪乗用車での2021年1月から11月の累計販売では、スズキが約1万台差をつけてトップとなっていること。2021年11月までの各単月の軽四輪乗用車の販売台数をみると、6月と7月以外はスズキがトップとなっている。つまり、軽四輪乗用車販売台数の2021年単月販売台数ではダイハツの“負け越し”がすでに確定しているのである。一方で軽四輪貨物の販売台数ではダイハツがすべての月で圧勝しており、ダイハツは2021暦年締め年間販売台数でトップとなれば、まさに商用車に支えられたことになる。 軽自動車のなかでは、スズキとダイハツが今回のサプライチェーンの混乱の影響がより大きかったとされているが、そのなかでもダイハツはとくに影響を受けているようだとは業界ではもっぱらの話となっている。届け出済み未使用軽中古車の展示場では、ここのところダイハツの車両をめっきり見かけなくなった。余力があるとされる日産や三菱の車両が展示場では目立っている。 2022年になると、日産・三菱連合から軽規格BEV(バッテリー電気自動車)が発売予定となっている。そして、ダイハツからはe-SMART(シリーズHEV)を搭載した軽自動車がデビューするとの情報もある。軽自動車でのこのような電動モデルの積極的導入が販売ランキングにどのような影響を与えていくのかも興味深くウォッチしていきたい。

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