なぜカーボンニュートラルにはゼロエミッションのEV化が必須なのか? 詳しく解説!

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この記事をまとめると

■二酸化炭素の排出をゼロにしようとする計画が脱炭素=カーボンニュートラルだ■あらゆる温室効果ガスの大気中への排出ゼロ=ゼロエミッションである■もはや脱炭素だけでは環境破壊を止められずゼロエミッションへの挑戦が必須だ

CO2の排出をゼロにしないと日々の暮らしさえままならなくなる

 国内でも海外でも、脱炭素やカーボンニュートラルといわれ、二酸化炭素の排出をゼロにしようとする計画が進行中だ。だが、言葉としては、炭素(C)と二酸化炭素(CO2)は同一ではないので、正しくは二酸化炭素あるいはカーボンダイオキサイド(carbon dioxide)というべきだ。しかし、単語が長くなり話しにくいため、カーボン(炭素)という言葉遣いで代表させているといえるだろう。 地球温暖化による気候変動が進行し、異常気象による自然災害が頻発するなか、CO2の排出量をゼロにする取り組みが各地で模索されている。実行を困難にしているのは、生活やあらゆる事業を行ううえで、エネルギーを使うときにCO2を排出することが無造作に行われてきたからだ。 もちろん、省エネルギー(省エネ)の取り組みは1980年代の石油危機のころから進められてきた。しかしながら、世界人口が過去120年間で約5倍に増え、多少の省エネでは間に合わなくなっている。そして気候変動が現実のものとなった。CO2排出をゼロにしなければ、日々の暮らしさえままならなくなる事態となっている。以上が、脱炭素、カーボンニュートラルの視点だ。 さらに、米国アラスカなどの永久凍土が融けはじめている。それによって、地中に凍っていたメタンガスが大気中へ放出される危機が迫っている。メタンガスとは、日常的には天然ガスと呼ばれる気体で、都市ガスとして使われている。その温室効果は、CO2の数十倍とされている。ロシアのシベリアには大量のメタンガスが凍って眠っているが、それが融けだしたらもう止まらない。 つまり、いま世界はCO2ゼロさえ一朝一夕に行かない状況に苦慮しているが、今日にでもCO2ゼロを達成できなければ、メタンガスが大量に放出されることになり、温暖化が一気に進んで異常気象が止めどもなくなる恐れがあるということだ。

クルマの電化とエネルギー施策変更でゼロエミッションは成る

 脱炭素だけでなく、あらゆる温室効果ガスの大気中への放出を止めなければ、気候変動は収まらない。それが、排出ゼロ=ゼロエミッションである。これには、地下資源(石炭、石油、天然ガス)を燃やすことで出る、人体に有害な一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)、窒素酸化物(NOx)の排出もゼロにする意味がある。 米国カリフォルニア州で始まったZEV法は、ゼロエミッションヴィークルの普及を意味し、それはCO、HC、NOxの排出をゼロにすることではじまった。排出ガスがゼロになれば、CO2も出さないことになり、一挙両得の策なのである。だから、電気自動車(EV)でなければならない。 EVの普及により、クルマが排出ガスゼロとなれば、あとは各国政府が発電での排出ゼロを実行すれば、一気に排出ゼロが行き渡り、クルマのみならず、スマートフォンも、冷蔵庫も、電子レンジも、あらゆる家庭電化製品が排出ゼロとなる。 電源構成が国によって異なるので、EVを普及させても効果はまちまちだなどという論旨は、無意味である。家庭で使う道具が電化してきたのと同じように、クルマも電化すれば、国のエネルギー政策もぼんやりしてはいられない。消費者が、国のエネルギー政策を正しい方向へ促すことこそ、民意を得たエネルギー施策になる。 もはや、脱炭素(カーボンニュートラル)だけでは済まない状況にまで切迫していることを知るべきだ。そして世界を挙げて、排出ゼロ(ゼロエミッション)に挑戦することこそ、SDGs(持続的な開発目標)なのである。

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