車両保険価格が新車価格の10分の1のたった数十万円! これって買い替えたほうがお得?

コラム WEB CARTOP

この記事をまとめると

■車両保険の保険金額はクルマの時価をもとに設定される■だいたい新車時から毎年1~2割ずつ減らされていく■買い替えたほうが得かどうかの判断基準について解説する

全損でも30万円しか保険が出ないことも!

 初度登録年から3年以内、つまり新車を購入し最初の車検までの間は、8割以上の人が加入しているといわれる車両保険(エコノミー型を含む)。 車両保険の保険金額は、そのクルマの時価(評価額)をもとに設定されるので、1年ごとに車両保険金額も減価されていくのが基本。 たとえば新車時に車体価格+カーナビなどのオプションを含め、300万円の保険をかけていたクルマでも2年目は240万円、4年目ともなると半額の150万円ぐらいしか補償されないのが一般的。 だいたい新車時から毎年1~2割ずつ減らされていくと思っていい。そのため10年も経つと全損でも30万円ぐらいしか保険が出ないこともある! 時価なら中古車相場に見合った保険料がもらえると思うかもしれないが、車両保険の金額は保険会社が定める減価割合を乗じて算出することになっていて、年数による減価償却が基準。 そこでおすすめなのが、車両新価特約(新車特約)。これは年数が経っても新車時の車両保険金額を保つ特約。ただし新車から11カ月~61カ月しか加入できないので、5年以上乗っているクルマには使えない。 そういう意味で3回目の車検=新車から7年以上経っているクルマになると、車両保険をつけない人が一気に増える傾向がある。 車両保険金額が下がってきても修理費用が安くなるわけではないので、車両保険に入るメリットが少なくなり、車両保険を外してランニングコスタを下げるか、金額は安くても大きな事故を起こしたときに買い換え費用の頭金ぐらいにはなると考え更新するか悩むところだ。

90年代のスポーツカーなどは納得できる金額で加入できる可能性も

 もし、10年ぐらい乗り続け、車両保険が新車時の10分の1ぐらいになってしまったら、そろそろあちこち故障箇所が出てくる時期でもあるので、よほど思い入れでもない限りは、クルマそのものの買い換えを検討してもいいだろう。 ただし、1990年代の国産スポーツカーのように、最近中古車価格が高騰してきているクルマは別。 中古車の場合、同じ車種、同じ年式、同じグレードの車の市場流通価格に準じて車両保険金額が算出されるので、これから新たにその時代のスポーツカーを購入する人なら、車両保険も納得できる金額で加入できる可能性もある。 問題はワンオーナーで新車時から20年、30年乗っている人の場合。 たとえば、1994年式のスカイラインGT-R(R32)だと、今年の車両保険が30万円。次回の更新では25万円までといわれてしまったケースも耳にしている。 R32の現在の中古車平均価格は630万円ぐらい。R34だと1600万円以上といわれているのに、万が一のとき、車両保険が全損や盗難でも中古車相場の10分の1ぐらいしか出ないとなると、納得できないし不安も大きい。 実際、こうした古いクルマで事故を起こすと、必ず揉めることになるので、車両保険の見直しはかなり重要なポイントだ。そうした高額な古い人気車種の車両保険対策については、また別の機会に紹介したい。

  • 202112210602
  • 1278841_l
goo 自動車&バイク
トップ
中古車
車買取・査定
車検・整備
自動車保険
バイク
バイク買取・査定
ランキング
ニュース
Q&A
サイトマップ