手袋・マフラー・コート! 冬の防寒アイテムが運転にもたらす危険とは
この記事をまとめると
■冬は防寒アイテムが重宝する■しかし運転時に身につけたままだと危険なものもある■手袋、マフラー、ブーツ、コートを着用したままでの運転の危険について解説する
予期せぬ危険を招くことも!
本格的な冬が到来して、マフラーや手袋、ニット帽といった防寒アイテムを身につけはじめた人も多いのではないでしょうか? 寒さをしのぐためだけでなく、冬のおしゃれアイテムとして楽しむ人も多いですよね。 ただ、運転中に身につけたままだと、予期せぬ危険を招いてしまうものもあります。今回はそんなシーンをご紹介したいと思います。 まずは、寒い日にもっとも身につける人が多いかもしれない、手袋。冬用の手袋はニットやスエード、ムートンといった素材が多く使われますが、そうした素材は厚みがある場合が多く、素手でハンドルを握っている時の感覚とは違ってくると思います。しっかりとハンドルを握ったつもりでも、いざという時にすべってしまったり、ハンドルが思ったように操作できないことがあるので、つけたままの運転はやめましょう。 冬の朝などキンと冷えてしまったハンドルを握るのは辛いですが、あまりにも冷たくて我慢できない場合は少し暖房が効いてくるまで待つなど、安全のためにも工夫して頑張りましょう。最近はステアリングヒーターが装備されたクルマも増えてきましたね。 続いて、やはり身につける人が多いマフラー。首元を暖めてくれるので、車内でも取りたくないかもしれませんが、長いマフラーはとくに要注意。知らないうちにほどけてきていて、乗り降りの際にドアに挟まってしまったり、何かの拍子にハンドルに絡まったり、シートレールに挟まってしまい、引っ張られて首が締まってしまう、といった危険な事例も発生しています。ボリューミーなマフラーはハンドル操作の邪魔にもなりがちなので、やはり運転する際には外すようにしましょう。もしどうしても寒いなら、すっぽりかぶるタイプでほどける心配のない、スヌードやネックウォーマーがおすすめです。
分厚いコートを着たままだと俊敏な操作がしにくくなる
次に、男女問わずこの冬も流行中のブーツ。厚底タイプのものや、内側にファーがついているもこもこのボリューミーなブーツは、運転に支障が出やすいのでご注意を。足裏の感覚が鈍り、ペダル操作がしにくくなったり、ブレーキだと思ってアクセルペダルを踏んでしまうこともあります。実際に、ブレーキとアクセルを踏み間違えて事故を起こしてしまった事例もあるので、車内に運転に適した靴を置いておき、履き替えてから運転するようにしてほしいと思います。 最後は冬には欠かせないコートです。ダウンコートやファーコートなど、やはりボリュームのあるコートが好まれますが、着たまま運転すると腕や肩などの動きが鈍くなりやすいので、注意が必要。何事もなく普通に運転できている時はいいかもしれませんが、万が一、急ハンドルで障害物を避けなければならない時などに、分厚いコートを着たままでは俊敏な操作がしにくくなってしまいます。また、コートの厚みの分だけ、シートと身体の間に隙間があるのと同じことになってしまうので、大きな衝撃を受けた際に体をしっかり支える効果が薄れてしまいます。大ぶりなフードがついているコートも、ヘッドレストが頭を守る効果が薄れてしまいがちなので、コートはあらかじめ脱いでから運転することをお勧めします。 ということで、冬のお出かけに必須の防寒着や防寒アイテムですが、運転をする際には安全を第一に考え、脱いだり取り外したりといった準備をしてほしいと思います。腰やおへそ周辺、首の後ろあたりにカイロを貼るなど、運転に適した服装でも暖かく過ごせる工夫をするのもお勧めです。