いつの時代もドライブのお供はラジオ! 日本とは違うアメリカの「放送」事情とは

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この記事をまとめると

■筆者はアメリカでドライブする際、ラジオを聞くことが多い■時代や局によってその特徴はさまざま■当時のエピソードと併せて解説する

数曲が“ヘビーローテーション”!?

 本稿を執筆している時は、クリスマスまで1週間と迫っており、昔ほどではないものの、定番のクリスマスソングがラジオからよく聞かれるようになった。筆者が20代だった1990年代では、クリスマスまであと1週間ともなれば、ラジオでかかる曲は某鉄道会社のCMで使われていた超有名定番クリスマスソングをはじめ、世界的なアメリカの歌姫の持ち歌など、ほんの数曲がまさに“ヘビーローテーション”されていたものである。 筆者はアメリカへ出張やプライベートで訪れたときは、たいていレンタカーを借りて移動している。運転している時はラジオを聞いているのだが、アメリカでもより頻繁に運転するロサンゼルスとその周辺では、筆者の青春時代であったおもに1980年代の曲を専門に流すラジオ局があり、いまはよく聞いている。ここ数年は“ジャーニー”の曲がヘビーローテーションされている。しかし、郊外の砂漠地域を走っているときに限って“Dead or Alive”の“You Spin Me Round[Like A Record]”や、Pet Shop Boysといった欧州系アーティストの曲がかかることもあり、結構違和感を覚えることもあるのだが、オジさん世代の筆者であってもノリノリでドライブを楽しんでいる。 しかし、デスバレーなどコアな砂漠地域へ行くと、地上波のラジオ局の番組は受信できなくなるケースがほとんど。そこで役に立つのがサテライトラジオ(衛星ラジオ)である。日本車のレンタカーでは受信できる状態にないケースがほとんどなのだが、シボレーやフォードブランドのレンタカーでは、まず聞くことができるので、最近はシボレーやフォードのクルマがあればそれを借りるようにしている。番組数はまさに星の数ほどあるのだが、その中から1970年代、1980年代、1990年代の各音楽を専門に流す番組をセットしておけば、どんなディープな砂漠地域でも音楽を聞いてドライブすることができるのである。 ロサンゼルスあたりで筆者の聞いているラジオ局ではほとんどMCの“おしゃべり”がなく、ひたすら曲がかかり続けている。もちろんCMは入るのだが、地元新車ディーラーのクリアランスセールのお知らせなどが多いので、貴重な情報として耳をダンボにして聞いている。交通情報も入る局もあり、10年ぐらい前には“CHiPs(白バイ野郎ジョン&パンチ)”のオープニング曲をバックに交通情報が伝えられていて、「さすが地元」とおおいに感動したことを覚えている。

ラジオから流れる曲に誘われてドライブをしたことも

 東京及び隣接地域に住むオジサン世代の間では、「試験放送時代のJ-WAVE(東京都を放送対象地域としているFM局)が最高だ(筆者がアメリカで聞いているラジオ局のように曲がかかり続けた)」と、半ば伝説のように語り継がれているが、日本ではリスナーの好みもあるのか、たとえFMであってもAM並みに“おしゃべり”が多いFMラジオ局がほとんどである。 筆者が初めてアメリカを訪れた、1989年2月から3月にかけては、“Bon Jovi(ボン ジョヴィ”の“BORN TO BE MY BABY”がどこへ行ってもラジオでヘビーローテーションされていた。ほかには、デビー ギブソンの“Lost In Your Eyes”や、バングルスの“Eternal Flame”なども、クルマを運転する時にラジオを聞いているとよくかかっていた。 当時は運転免許を取得したばかりのほぼペーパードライバーだったので、最初はフリーウェイを走ることもできなかったが、慣れてくるとフリーウェイをラジオ聞きながら運転できるようになっていた(しかし、車線変更が急すぎるとセントラ[日産サニー]のお婆さんに怒られる時なども多かった)。 フロリダ州マイアミビーチ市にあるユースホステルに到着し、チェックインの手続きをしている時に、受け付けの女性が「Wait!」と急に言ってきた。なんのことやらと思っていたら、聞いていたラジオ番組でボン ジョヴィの“BORN TO BE MY BABY”がかかりだしたと思いきや、音量アップしたのである。結構筆者としてはインパクトの大きい出来事だったので、その後筆者もレンタカーを運転していて、“BORN TO BE MY BABY”がかかると大音量にする癖がついてしまった。 ある時は、夕食をとりにホテル近くの日本でも有名なファミリーレストランまでクルマを走らせ、食事を済ませてホテルへ戻ろうとした時、結構深夜になっていたのだが、ラジオから“BORN TO BE MY BABY”が聞こえてきたので、ボリュームアップし、さらにフリーウェイに入り、“ロサンゼルス周遊の旅”のように、ぐるりと一周してホテルに帰ったこともある。 すでに30年ほど前の出来事なのだが、以来Bon Joviの大ファンとなり、“同窓会”気分で来日するたびにライブへ出かけ、いまにいたっている。

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