警察か消防か保険会社か? 覚えておくべき「交通事故直後」の連絡の順番とは
この記事をまとめると
■交通事故が起きてしまった場合、さまざまな事後処理が必要となる■しかし直後はパニックになりがち■万が一に備えて連絡すべき順番を確認する
まずは負傷者の救護を!
交通事故が起きてしまった場合、あるいは起こしてしまった場合には、連絡すべきところがたくさんある。警察、救急、保険会社、家族、勤め先、ディーラー、etc. 事故直後はショックを受けたり動転していることもあるはずなので、もしもに備えて連絡すべき順番を確認しておこう。 交通事故発生時に、まずやらなければならないのは負傷者の救護。事故の相手や同乗者にけが人がいないかを確認し、負傷者がいる場合は、最優先で119番に通報して、救急車を要請する。 スマホや携帯で緊急通報(110番、118番、119番)を発信すると、通話が接続された緊急通報受理機関に対して、発信された場所に関するGPSの位置情報を自動的に通知する機種がほとんどなので、知らない土地やランドマークがないような場所、住所等がわからなくても大丈夫。119番するだけで通報場所を特定し、救急車を最短で出動させてもらえる。 なお、119番に連絡し、交通事故と伝えれば、消防署から110番(警察)へその内容を通報し、情報を共有してもらえるので、基本的には110番への連絡は不用。 一方、お互いに安否を確認し、けが人がいないようであれば最初に110番に電話する。軽い事故であっても警察に届けるのは義務であり、連絡を怠ると道交法違反になるので要注意。連絡をするのは加害者でも被害者でもかまわない。 物損事故だと、「警察を呼ばずに、払うものは払うので当事者間で解決しましょう」と加害者側が提案してくることがあるが、絶対に応じないこと。 110番に電話すると、ケガ人の有無、事故の場所(GPSでの情報の確認)、簡単な事故状況などを訊かれるので、指示に従いわかる範囲で正確に答えよう。
救急車やパトカーが到着するまで緊急通報以外の通話は控える
119番・110番への通報が終わっても再度、内容の確認で指令センターから電話を行う場合があるので電源は切らずに、救急車やパトカーが到着するまでは緊急通報以外の通話は控えること。 そしてパトカー、救急車の到着まで時間があるようなら、保険会社に連絡。クルマが動かせないようなら、レッカーの手配も保険会社に頼んでおく(ロードサービス付きの場合)。 保険会社に連絡をすれば、担当者から現場でのアドバイスもいろいろもらえるので、その指示に従い、疑問点、不明な点は遠慮なく質問しよう。 警察と救急は第三者の公平な立場なので、現場で味方になってくれる専門家は、保険会社のスタッフだけなので保険会社への連絡は取っても重要。加害者の場合だけでなく、被害者の場合もできるだけ早く保険会社に一報入れたい。軽度の物損事故でも示談交渉は保険会社を通して行なわれるのが基本だからだ。 家族や勤め先などプライベートな連絡は、救急、警察、保険会社に連絡したあととなる。 高速道路で事故を起こした場合はNEXCOに、一般道でも道路緊急ダイヤル(#9910)にも連絡した方がいいと思うかもしれないが、交通事故の通報は110番に電話してあれば道路関係も連携をとってくれるので110番におまかせで大丈夫。 警察が来て、事故検分、事情聴取などが終わったら、病院に行くこと。どこかに痛みがある場合はもちろん、ほとんど痛みがないような場合でも、どこかを打ったりぶつけたと思われるときは、念のため病院に行って診察を受け、診断書を書いてもらっておくと、のちのちトラブルが起きにくくなるので忘れずに。