誰もマネできない孤高の軽トラ! 「ミゼットII」が一周回っていまアリな気がする

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この記事をまとめると

■ダイハツから販売されていたミゼットⅡを紹介■1人乗りモデルや2人乗りモデルのほか、カーゴモデルなどもあった■ミゼットⅢやⅣもコンセプトモデルとして発表されていた

1人乗りの超小型軽トラ「ミゼットⅡ」は今こそ注目すべき1台

 日本独自の規格である軽自動車。限られた排気量と限られたボディサイズの中で各社特色を出すためにさまざまな試みがなされてきているが、そんな軽自動車のなかでもかなり異色な存在といえるのが1996年にダイハツがリリースしたミゼットIIではないだろうか? ミゼットIIとはその名のとおりミゼットの2代目であり、ミゼットとは1957年に登場した軽のオート三輪トラックのこと。1950年代~60年代などを再現した作品では頻繁に登場するため、記憶している人も多いことだろう。 さすがに90年代に登場したミゼットIIは三輪ではなく四輪となっていたが、どことなくユーモラスな丸型ヘッドライトを持った顔つきは明らかにミゼットの後継車種であることをアピールしていた。 そして何より特徴的なのがボディサイズ。なんと当時の軽自動車の規格よりも一回り小さなサイズとなっており、荷台も同社の軽トラックであるハイゼットトラックよりも小ぶりなものとなっていて最大積載量も150kgと一般的な軽トラックよりも少なくなっていた。 これはそもそもミゼットと同じく近距離の小口配送をメインに考えていたためで、当初は乗車定員1名のMT車しかラインアップしていなかったという割り切りぶりだったのだ。 ただ、さすがに1人乗りのMT車だけではユーザー層が狭まりすぎると考えたのか、1997年1月にはAT車を追加。MT車はフロアシフトだったため1名乗車だったが、AT車はコラムシフトとすることで助手席を追加して2名乗車となっていた(ただし助手席は補助席レベルのミニマムなもの)。

カーゴモデルが販売されたほかⅢやⅣも計画されていた

 また同じタイミングでリヤを荷台ではなく箱型の荷室とした「カーゴ」も登場。これはリヤゲートのほか、左側のサイドウィンドウも跳ね上げ開閉式となっていた。 1999年9月には新たな国内衝突安全基準をクリアするためにマイナーチェンジを実施し、フロントバンパーの大型化や、フロントに備わっていたスペアタイヤを後部に移設するなどの対策を行った。また運転席エアバッグのオプション設定や、キャブレター式だったエンジンを電子制御インジェクションに置き換えるといった排出ガス基準に適合する変更も同時になされ、かなり大掛かりな変更となっている。 ちなみにミゼットIIのコンセプトカーが展示された1995年の東京モーターショーには、ミゼットIIをベースとし、乗用車化して当時流行だったレトロ調なエクステリアとした「ミゼットIII」も同時に展示された。 これはフロント1名、リヤ2名の3人乗りで、運転席側フロントと助手席側後部に1枚ずつドアを設けた変則的な2ドアとなっており、リアシートはたたんで荷室にすることもできるとアナウンスされていた。 さらに1997年の東京モーターショーでは、ミゼットIIIの発展版として「ミゼットⅣ」が登場。こちらはミゼットIIにかなり近いルックスで、ミゼットIIIと同じ3人乗りレイアウトながら、助手席側を2ドアとするなどかなり現実的な仕上がりとなっていたが、結局ミゼットIII共々市販されるまでには至らなかった。 さすがに当時としてもかなり尖ったモデルであり、他メーカーが類似の後発モデルをリリースしないのも当然と思っていたが、現在のマイクロシティコミューターを見ていると、ミゼットIIのコンセプトもあながちナシではないなと思う次第。もしかしたら時代を超えて電気で走る「ミゼットV」が登場する日が来るのかもしれない?

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