デカい! 見えない! 停められない! 「好き」だけじゃ乗り越えられない女性にはハードルが高いクルマ5台

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この記事をまとめると

■男性に負けず劣らず「クルマが好き」という女性は魅力的■ただ体型などから運転が難しいモデルが存在する■5台の例を挙げて解説する

レーシングドライバーでも“曲がっちゃう”クルマとは!?

 男性に負けず劣らず「クルマが好き」という女性もいて、街なかを颯爽と走り去っていく姿を見かけると、つい目で追ってしまうくらい素敵ですよね。ただ移動のアシとして実用性だけでクルマを選ぶのではなく、運命の出逢いやひと目惚れをした愛車に、少々不便でも運転が難しくても、健気に乗り続けている女性もいるものです。 ただやはり、どうしても身長が小さかったり体型が細かったり、それに応じて手足の長さが足りなかったり、力が弱かったりするという女性ならではのハンデはどうにもなりません。自動車メーカーとしては、小柄で非力な人でも安心して快適に運転できるように、さまざまな配慮や装備でカバーしてくれていますが、なかには、「いくら好きでもこればっかりは女子には運転が難しいかな」と諦めざるを得ないクルマも。絶対ムリとはいえませんし、克服してちゃんと運転している女性もいますが、今回はハードルが高いクルマをご紹介したいと思います。 1台目は、某著名な女性レーシングドライバーをもってしても、車庫入れがどうしても曲がってしまってイヤだと言わしめた、メルセデス・ベンツCLS(初代)。私自身を含め、数名の女性にも実際にトライしてもらったのですが、不思議なことに誰ひとりとして、真っ直ぐに駐車枠に車庫入れできた人はいませんでした。これは偶然でしょうか、それとも……。 考えられる要因は、4ドアクーペという新しいジャンルを一躍メジャーにした、ふくらみとくびれの抑揚が大きく美しい、そのスタイリング。一般的に、直線基調のボディのほうが、バックで車庫入れをする際などに平衡感覚が掴みやすい傾向がありますので、おそらくCLSのミロのヴィーナスばりの美しいボディラインが、運転する女性の平衡感覚を思いっきり狂わせていたのでしょう。しかしそのほかの場面では、うっとりするような加速フィールといい、乗り心地の良さといい、感動的なクルマでした。 2台目は、まるで道路を走るクジラのような雄大な雰囲気と、アメリカンラグジュアリーの象徴のような内外装が女性の心にも響く、リンカーン・ナビゲーター。2015年に大幅改良されたモデルを最後に、日本での正式販売は途絶えてしまいましたが、今見てもほかにはないキャラクターに惹かれる人も多いと思います。 が、やはり全長5290mm、全幅2010mmというランクルよりもはるかにデカいボディなので、小柄な女性が座るとまるで子供が運転席に座っているような感覚。全高が1980mmあるので着座位置も高いですが、ボンネットが長いので前方の視界を完璧に確保するのはかなり難易度が高いです。360度カメラなどが付いていれば、心強いことでしょう。

軽自動車でも注意が必要!

 3台目は、軽自動車だから大丈夫だろうと思い込まずに、信号待ちでちゃんと信号が見えるかどうかをしっかりチェックしてほしい、ダイハツ・タフト。こちらは小柄な女性でもちゃんと運転ポジションが取れるし、車両感覚もつかみやすく、小回り性能もいいのですが、小柄だからとシートの高さをめいっぱい上にあげると、信号待ちの時に「あれ?」となることがあります。首を横に傾げないと、信号が視界に入ってこないのです。 これは、タフト最大の魅力である、前席の頭上がまるまるガラスになって開放感いっぱいの装備「スカイフィールトップ」が全車に標準装備となっていることで、天井が低くフロントガラスの上下幅がややタイトになっているため。シートをいちばん下の高さにしていれば、それほど信号が見にくい場面もないので、小柄な人にとってはちょっと悩ましいところかもしれませんね。 4台目は、オシャレなMVや映画などに登場したり、Tシャツやインテリア雑貨のデザインモチーフにもなったりして、もはやクルマという枠を超えて世界的に親しまれているワーゲンバス。正式にはフォルクスワーゲン・タイプⅡと言います。 ものすごく古いクルマだと思っている人も多いと思いますが、じつは中古車市場ではその系譜を受け継ぐ2004年式くらいのモデルも流通しているので、現代でもそこそこ通用するクルマなんです。 ただ、運転席を見てみると、その光景は50年代からあまり変化はなく(笑)、MT車のシフトレバーはフロアからそのままニョキっとはえた棒のよう。ハンドルはまさにバスみたいに寝ていて、上から抱え込むように操作します。ペダルも吊り下げ式ではなく床からはえているタイプで、これを小柄な女性が運転しようとすると、とにかく手足の位置関係がおかしな感じになり、シフト操作がやりにくいのです。やれないことはないですが、素早く機敏な操作はちょっと難しいかもしれないですね。ワーゲンバスのLOVE&PEACEなキャラクターどおり、のんびりゆったり走るにはちょうど良さそうですが。 5台目は、実際に好きで好きで一生の愛車として購入したものの、出産したら後席にどうやってもチャイルドシートが装着できず、泣く泣く手放したという女性の証言から、ランドローバー・ディフェンダー(先代)。ボディサイズも大きく、タフでワイルドなクロカン4WDなので、そもそも女性にはあまり運転しやすいクルマとは言えないですが、だからこそ、それを自分の思い通りに走らせることができた時の嬉しさ、楽しさはひとしお。 でも女性には結婚や出産などによって、ライフスタイルの大きな変化がやってくることもあるので、チャイルドシートがつかなかったというのは盲点だったと思います。ちなみに2020年に新型となった現行モデルのディフェンダーには、チャイルドシートが確実に装着できるISO-FIXが装備されているので大丈夫ですね。 ということで、いくら好きでも運命の相手でも、体格や体力のハンデがある女性にはちょっとハードルが高い部分のあるクルマたちをピックアップしました。でも、万人に「いいクルマ」と言われる優等生より、ちょっとダメなところや乗り越えたくなるハードルがあるクルマに惹かれる、という女性も多いかもしれないですね。

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