【試乗】新型ノアヴォクに乗ったら気になったのはオラ顔だけ! 世界最高のミニバンと思える走りと装備をリポートする

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この記事をまとめると

■新型になったトヨタ・ノア/ヴォクシーに新しめのミニバンほぼ初体験の嶋田さんが試乗■新型ノア/ヴォクシーの広さ、見晴らしの良さ、おもてなしに感動■試乗した3台のいずれも一連のクルマの動きが想像以上によく躾けられていた

ミニバンに縁のなかった人が新型ノアヴォクに乗るとどう感じる?

 ファミリーカーの代表がセダンやハッチバックだった時代は、もはや昔話。いまでは街のどこを見てもSUVが溢れていて、ファミリー層の人気もそっちに集中してるように思える。個性豊かなモデルもさまざまなサイズも出揃ってるから自分たちにマッチしたクルマを選びやすいし、生活の匂いの代わりに楽しい休日や充実したライフスタイルを感じさせるカテゴリーのクルマだからイメージ作りにも役立ってくれるし、もてはやされるのもわかる気がする。 だけど、なかなかどうして。これまでセダンに代わってファミリー層の視線を集めてきたミニバンも、やっぱり頑張ってる。トヨタのミニバンのエース格、ノア/ヴォクシーの姉妹は2021年にこのカテゴリーでもっとも売れたモデルとなったようで、合計販売台数は合わせて11万5000台近くという人気者だ。人もたくさん乗れるし荷物も気兼ねなくバンバン積み込めるという実用性の高さが、無視することのできない魅力であるのは事実なのだ。 そうしたことぐらいは僕も承知してるつもりだけど、じつはミニバンとはあまり縁がない。元自動車雑誌編集者だったとはいえ、作ってきたのはイタフラを中心とした欧州車やヒストリックカー、スポーツカー、スーパーカーといった趣味色の強い専門誌であり、その流れからオファーをいただく仕事はいまもそっち方面であることが多々。そもそも独り者であるうえ、ミニバンを所有してる友人・知人もほとんどおらず、唯一身近なところにあるミニバンは10年ほど前のモノ。 新しめのミニバンというのを、僕はほとんど体験したことがないに等しいのだ。そういう男にフルモデルチェンジされたばかりのノア/ヴォクシーの原稿を書かせようだなんて、WEB CARTOPの編集担当、ホントに度胸あるなぁ……と思う。 さてさて、7年ぶりのフルモデルチェンジとなったノア/ヴォクシー。いったいどこが変わってるのかと資料を細かく見ていくと……ほとんど全部変わってるじゃん! である。 スタイリングデザインも見てのとおり変わってるし、プラットフォームも変わってるし、パワートレインも変わってるし、先進運転支援システムのトヨタ・セーフティ・センスも最新式へと進化して、サポートしてくれる範囲が広がったうえにさらに高度な機能を選べるようにもなった。 大きなバックドアやサイドステップにも、技あり! といいたくなる仕組みが隠されてる。いやいや、それはもうとてもじゃないけど並べ切れないほどで、かなり気合いを込めて作られたクルマだということが伝わってくる。 それらのいくつかについて少し触れておくと、まずはプラットフォーム。カローラ系やプリウス系、レクサスUXなどと基本を同じくする、TANGA GA-Cプラットフォームを採用している。それを基礎にした車体は、幅と高さは僅かに大きくなって全車3ナンバーとなるものの、全長はピッタリ据え置き。 2列目がキャプテンシートの7人乗りとベンチシートの8人乗りが用意されているのは従来と同じだけど、ミニバンに明るくない僕は、キャプテンシートなら745mm、ベンチシートは705mmと前後に大きくスライドするという事実を目の当たりにして唖然とした。この足もとの床にフトン敷いて寝られるでしょ、走行中に寝たらダメだけど……。 それより何より強調しておきたいのは、運転席と助手席からの視界が、ビックリするくらいよかったこと。ドライビングポジションにアップライトな感じがなく、ミニバンの姿から想像するよりはるかに普通乗用車っぽく低めで自然だというのに、しっかりと視界を確保する設計とされてるあたりはさすがだと思う。 さすがといえば、バックドアやステップに仕込まれた技にも軽く驚かされた。バックドアは当然ながら大きいので、普通なら開け閉めするときのスペースをそれなりに確保する必要がある。が、ノア/ヴォクシーは、そこにさほど神経質になる必要がない。パワーリヤゲートを選択しなくても、フリーストップバックドアといって、思いのままの角度で開閉を停められる機構が備わってるのだ。ちょっとだけ開けて荷物の出し入れをしたいというときに、いちいち手で押さえ続けなくてもいいのである。 サイドステップに関しては、パワースライドドア装着車にオプション設定というかたちだが、助手席側のリヤドアの開閉に合わせて自動的に足もとのステップが出てきたり収まったりする。同様の装備はほかのクルマにもあるわけだけど、ほかと違うのはノア/ヴォクシーのそれが電動式ではなくシンプルなメカニズムによって作動すること。 じつはバックドアのフリーストップ機構のほうも、シンプルなメカニズムを活用したものだ。開発陣が”からくり”と呼ぶこれらの機構をわざわざ頭を捻って生み出したのは、もちろんコストを上げずに、つまりはユーザーのエクストラコストの負担を抑えたいと考えたから。 しっかりと紹介させていただくゆとりが持てずに申し訳ないのだけど、有効な機能をできる限り安価に提供しようという考え方は、ノア/ヴォクシーをベースにした福祉車両にもきっちりと活かされていて、従来型より優れた機能を持つのに価格は逆にかなり安価な設定とされている。こういうところはトヨタだからこそ成し遂げられたもの、なのかも知れない。

加速・旋回・減速という一連のクルマの動きがしっかりしている

 話を本筋に戻すと、ノア/ヴォクシーのパワートレインは4種類が用意されている。もっともベーシックな2リッター直4のFFと4WD、そして1.8リッター直4+ハイブリッドのFFとリヤにもモーターを持つ4WD、E-Fourだ。このうちの2リッター+4WDを除く3タイプに、都心の道をそれぞれ10〜20分程度という限定的な試乗になってしまったが、試乗することができた。 その中で個人的にもっとも好感を持ったのは、意外なことに2.0リッター+FFのモデルだった。新たに搭載されることになった現行のハリアーやRAV4などと同じ直4自然吸気エンジンと、10速ダイレクトシフトCVTの組み合わせ。 それが望外にクルマを軽快に走らせてくれるし、エンジンのサウンドが耳障りじゃなくむしろ回すと快い感じで、ちょっと気持ちいいなと思わされたからだ。動力性能的にも不満らしい不満はまったくない。なのにハイブリッドより40万円近くも安価であることを考えると、これがベストチョイスなんじゃないか? なんて感じられるのだ。 けれど、この御時世だ。やっぱりハイブリッドが欲しい、という人も多いことだろう。もちろんハイブリッド+FFも悪くない。バッテリー残量があるときのモーターだけで走る感覚には内燃機関のみのものとは異なる感覚があって、重厚にして静かで快適で力強い。 ハイブリッドのシステムはプリウスなどより世代がひとつ新しい最新バージョンに進化していて、ただでさえトルクが素早く強力に立ちあがるモーターによる加速も、アクセルの踏み加減に対するツキがさらによくなったような印象がある。トヨタのほかのハイブリッドモデルよりも全体的に滑らかさを増した感触まであって、そういうところも心地好い。 とはいえ、せっかく電動化モデルを選ぶなら、ハイブリッド+4WDのE-Fourを選びたいところだ。悪天候や高速走行時などあらゆる場面で安定感が高いのはいうまでもないだろうが、何より加速してるときやカーブを抜けていくときに、リヤ側のモーターにも駆動が積極的かつ巧みに配分されてるのがフィーリングとして伝わってきて、その感覚が走る楽しさを生み出している。 RAV4などのE-Fourよりも後輪のトルクが高められてるのが効いてるのだろう。それに、今回は試乗環境的に体験するのは不可能だったのだけど、ステアリングの操舵角が21度以上になるとリヤ側の駆動力配分が膨らむようにチューニングされてるのだという。ということは、もしかしたらワインディングロードなどをもっと楽しく走れるのかも知れない、なんて思ったりもする。 ミニバンだというのにうっかりそんなことを考えちゃったのは、シャシーがしっかりしていて、3車とも乗り心地が快適といえる範疇にあるのはもちろんなのだけど、車体の左右の傾きが上手く抑制されてるうえに加減速によるタイヤの接地感の変化がちゃんと伝わってきて、加速・旋回・減速という一連のクルマの動きが、想像していたより遙かによく躾けられてるように感じたことが大きい。 たとえばヨーロッパで開催される国際試乗会だとか現地の知人と合流して取材に出掛けるときなど、空港で拾ってもらい、欧州産ミニバンの助手席や後席に積まれて日本の3割増ぐらいの速度で移動することが多い。そうしたときにドライバーの操作とクルマの動きを観察していると、両者の調和のとれた動きとピシッとした走りっぷりに感心させられる。最初に白状したとおり、僕は日本のミニバンのことを熟知してるわけじゃないから説得力はないかも知れないけど、新しいノア/ヴォクシーは、すでにそういう領域にいるといっても過言じゃない。 それでいてシートから車室内を見渡すと、今さらだけど便利で効果的な収納がこれでもかというくらいに用意されてたり、あちこちに使いやすいよう工夫がこらされてたり、と日本人ならではの細やかな気配りがたっぷりとクルマに溶け込んでいる。もしかしたら日本のミニバンって──というかトヨタ・ノア/ヴォクシーって、世界のミニバンの最高レベルにあるんじゃないか? なんて思わされてしまった。 ただ、めちゃめちゃ個人的な感想なのだけど、ひとつだけどうしても引っ掛かることがある。これを好きな人が少なくないのも知ってるから僕がマイノリティなのだろうし、この方が販売台数を稼げるだろうことも解ってる。でも家族で、あるいは仲間同士で、皆で一緒に楽しい時間を過ごすためのクルマに、こういう威圧感たっぷりの怖い顔って必要? いや、それはノア/ヴォクシーだけじゃなくて、最近のトレンドではあるのだ。けれど路上で威嚇し合ってるようなその風体に、僕はどうしても賛同することができないのだ。 大切なのはラブ&ピース、そう思うのだ。

  • 新型ノアヴォク試乗で最近のミニバンほぼ初体験!
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