センチュリーとアルファードだらけの「高級車界」でドヤれること確実! 見た目からして個性的すぎる「高級車」4台
この記事をまとめると
■人とは違った高級車が欲しい人にオススメなクルマを紹介■変わったクルマとはいえ、エクステリアも車内も最高クラス仕立てとなっている■中古であれば大統領が乗っていたクラスのクルマも格安で手に入る
自動車ライター厳選の高級でありながら個性的なクルマとは
つい最近、都心のある高級シティホテルの前を通り過ぎると、なにやら大規模な会議かなにかが開かれているようで、ホテルの前には無数の黒塗りアルファード(たまにエルグランド)が並んでいた。もはや、要人、VIP、芸能人の御用達車は、クラウンなどのセダンではなく、室内空間の広さ、2列目席の豪華さ、快適さを武器にする国産ハイエンドミニバンに完全に取って代わられている印象だ。 もちろん、永田町周辺では、メルセデス・ベンツSクラスやレクサスLSの姿も少なくないが、やはり要人が乗る高級車として、全高の高さと両側スライドドアによるスマートな乗降性を実現しているボックス型ミニバンに人気が集中していると言っていい。 が、たからこそ、人とは違う個性的な高級車を望む人たちもいるはずだ。もちろん、メルセデス・ベンツでもBMWでもアウディでもなく、また、国産高級車の定番だったクラウンでもレクサスでもない、クルマ通を含めた周囲を「おっ」と思わせられる高級車である。成功者の証とも言えそうな、メルセデス・ベンツGクラスも、今では”人とは違う”クルマではなくなっているように思える。 その筆頭は、間違いなくキャデラック・エスカレード(先代モデル)だろう。アメリカンフルサイズラグジュアリーSUV(3列シート)であり、VIPどころか、The Beastのような大統領専用車、国賓専用車的イメージがわく、防弾仕様かっ? と思わせる1台だ。 デビューは1999年と決して新しくはないが、その存在感は威風堂々の極み。何しろ全長5400mm、全幅2065mm、全高1930mmという圧巻の体躯である。パワートレインは新6.2リッターV8、416馬力+10速AT。0-100km/hは7秒と意外なほど俊足でもある。 もっとも、キャデラック・エスカレードはSUVであるとともに、かなり挑戦的な選択でもある。もっとファッショナブルに、やわらかい雰囲気のある、まわりと被りにくい高級車といえば、マセラティのフラックジップスポーツサルーンとなるクワトロポルテで決まりだ。 なにしろイタリアの大統領の公用車でもあり、2022年モデルは大幅な改良が施された最新型となる。ボディサイズは、全長5262mm×全幅1948mmと、アルファードどころじゃないサイズ、存在感の持ち主。フラッグシップであるトロフェオなら、パワーユニットは3.8リッターV6ツインターボで580馬力を誇る。インテリアのセンスの良さ、居心地の良さは、なるほどイタリアの歴史ある高級車ブランド、マセラティならではで、極上の快適感とともに超高速移動が味わえる1台だ。
大統領も乗ってたクルマが100万円台から狙える!
と、輸入車ばかりの紹介になってしまったが、国産車でクラウンでもレクサスでもアルファードでもない、まわりと差のつく最新の高級車と言えば、これはもうトヨタMIRAIに尽きる。先進運転支援装備を含め、トヨタの最先端を行くFCEV=水素自動車であり、オーナーの環境意識の高さを大きくアピールできるトヨタ最大級サルーンでもある。 もちろん、水素エネルギーを使ったモーター駆動であり、そのスムースでトルキーかつ静かな走行性能は未来型VIPカーと呼べるものだ。思ったよりキビキビ走ってくれるのは、大容量バッテリーを積むプレミアムカーとしては車重が1920kgと軽量なこともある。水素ステーションが近くにないと不便を感じることもあるが、航続距離はWLTCモードで850km。実質約600kmは走れるから、東京~大阪をノンストップで走り切れることになる。 運転手にしてみれば、アドバンストドライブによって高速道路でのハンズフリー運転も可能。クルマの未来が詰まりに詰まった国産高級車というわけだ。環境性能に特化した、人とは違う高級車……というなら、これしかない1台だろう。 ちなみに、予算的に比較的リーズナブルで、中古車でもいい……というなら、フランスの第23第大統領、ニコラ・サルコジ時代の大統領公用車だったシトロエンC6エクスクルーシブもいい。 生産は本国で2012年に終了していて、日本仕様は3リッターV6のみとなるが、そのエクステリアデザインの美しさ、乗り心地の良さはさすがフランスの高級車。優雅で心穏やかになれること間違いなしだろう。中古車価格は100万円台から200万円台となる。