レース・ラリー・ジムカーナを制した「GRヤリス」が今度はダートラでも勝利! 強さの秘密を探った

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■さまざまなカテゴリーで活躍するトヨタGRヤリス■全日本ダートトライアル選手権 第2戦でGRヤリスが勝つことができたのはなぜか?■「勝因はGRヤリスの回頭性の良さ」とJD6クラスを制した岸山氏が分析

GRヤリスがダートトライアルで勝てたワケとは?

 2020年9月に発売され、2021年はスーパー耐久のST-2クラスや全日本ラリー選手権のJN-1クラス、全日本ジムカーナ選手権のJG5クラスで勝利を飾るなどさまざまなカテゴリーで活躍するトヨタGRヤリス。その注目の4WDスポーツがついにダートトライアルの最高峰シリーズ、全日本ダートトライアル選手権でもブレイクスルーを果たし、4月10日、福岡県福津市のスピードパーク恋の浦を舞台にした第2戦「ラスカル・スプリングトライアルin九州」でGRヤリス勢が初優勝を獲得した。 しかも、GRヤリスの初優勝は2つのクラスで達成されており、2021年からGRヤリスを投入していた黒木陽介がECUやエアクリーナー、マフラーなどライトチューニングが許されたJD4クラスを制したほか、今季よりGRヤリスにスイッチした岸山信之が、ダンパーやLSD、ロールゲージ、アンダーガードを除けば、ほぼノーマル状態のJD6クラスで初優勝を獲得した。 さらにJD6クラスにいたっては、2021年よりGRヤリスを投入している宝田ケンシローが2位につけたことで1-2フィニッシュを達成するなど、まさにGRヤリスが強さを発揮した1戦となったのだが、なぜ、GRヤリスが勝つことができたのだろうか? 前述のとおり、GRヤリスはレースやラリー、ジムカーナで活躍してきたが、筆者はダートトライアル競技では初優勝まで、もう少し時間がかかるのでは……と予想していた。確かに全日本ラリー選手権ではデビューイヤーの2021年に勝田範彦がグラベルイベントで連勝を飾るなど、GRヤリスは未舗装路でも強さを発揮していたが、長ければ10kmのスペシャルステージで争われるラリーはドライバーの力量がウエイトを占める競技。これに対してダートトライアルは距離にして2km前後、時間にして1分30秒前後のショートコースで争われる競技であることから、マシンのパフォーマンスが大きなウエイトを占めており、それゆえに2000ccターボエンジンを武器に圧倒的なトラクション性能を見せる三菱ランサー勢が、いまだ有利と思っていたからだ。

原動力は車両重量の軽さとハンドリング

 しかし、九州ではそのトラクション性能に勝るランサーを抑えて、GRヤリスが2クラスを制覇した。原動力となったのがGRヤリスの車両重量の軽さで、そこから生み出すハンドリングが初優勝を演出していた。「勝因はGRヤリスの回頭性の良さです。コース後半のテクニカルな部分はランサーより、GRヤリスが合っていたと思います」。 そう分析するのはJD6クラスを制した岸山だ。同時にスピードパーク恋の浦は、ロングストレートを含めて、エンジンパワー&トラクションが求められる高速セクションが少なく、テクニカルなコーナーを連続させたコース設定もGRヤリス勢にとってはプラスに働いていたに違いない。 逆に言えば、北海道のオートスポーツランド砂川や広島のテクニックステージタカタなど高速セクションの多いコースでは、GRヤリスの苦戦が予想されるが、少なくともテクニカルセクションでランサー勢を凌駕するレベルまでGRヤリス勢はドライビングおよびセッティングを煮詰めてきただけに、手応えのある1戦となったことだろう。 ダートトライアルの最高峰シリーズでGRヤリス勢がどのような飛躍を遂げるのか? デビューから2年目を迎えたGRヤリス勢の動向に注目したい。

  • GRヤリスがダートトライアルで勝てた理由とは?
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