マナー違反は社内の軋轢を生む! 新社会人が覚えておくべき「社用車」の使い方5つ
この記事をまとめると
■社用車とは会社組織で利用する自動車■皆で使うため、マナーやルールを守りたい■社用車に乗る時に気をつけたいポイントを解説する
任意保険の対象者かどうかは要確認
新社会人のみなさん、そろそろ職場や人間関係などの新しい環境には慣れてきた頃でしょうか? 学生の頃とはちがい、仕事によってさまざまなマナーやルールがあり、覚えるのが大変かと思います。会社という組織のなかでは、自分だけが良ければいいというのは通用せず、一緒に働く人たちみんなが、どうすれば気持ちよく効率よく働けるのか。また、万が一のリスクをどれだけ先回りして避けられるか。そんなことを常に考えながら、行動する必要があることを痛感した人も多いかもしれませんね。 今回は、そんな中でもとくに気を遣うべきところが多い、社用車に乗る時に気をつけたいポイントをおさらいしたいと思います。 1つ目は、これはもし運転が得意だったり、クルマのことをよく知っている人でも省かないでほしい、車両の状態の確認と運用日誌の確認です。もし社用車が、乗ったことのある車種だったり、よく知っている車種だったりしても、クルマは個々で状態や特徴もちがいます。社用車の現在の状態(整備後で調子がいいのか、どこかにトラブルを抱えているのか、ぶつけたりしたダメージがあるかどうか)をまず確認しておくことが重要です。そうしないと、自分がぶつけたり壊したりしたわけじゃないのに、後々になって故障などの犯人にされてしまう可能性もあるからです。会社によっては、社用車の運用日誌が常備してあり、乗った人の名前、日付、走行距離、行き先、気づいた点、ガソリンの残量などを記入するようになっているところもありますが、これも必ず確認を。もし運用日誌がなければ、この機会に新人として「作りませんか?」と上司に提案するのもいいでしょう。 2つ目は、社用車には任意保険がかけられていると思いますが、自分がその保険の対象者になっているかどうか、事前に確認することも大切です。とくに、新卒社員の場合は年齢制限や、免許取得から1年以上という制限がかかっている場合がありますので、注意が必要です。念のため、万が一の際の緊急連絡先などをメモしたり、可能なら保険証書をスマホで撮影しておくといいでしょう。もし自分が免許取得から1年未満なら、初心者マークを貼り付けるのも忘れずに。これを忘れると道交法違反です。降りる際には取り外すのも忘れないようにしましょう。
ハンドルはまっすぐにした状態で駐車を
3つ目は、車内環境を常に快適に整えておくことです。エアコンの温度設定は、自分が暑がり・寒がりで極端に温度を変えて使っていたとしても、降りる前には一般的な適温とされる25度に合わせておくといいですね。飲み物を飲んだりしたら、ゴミは必ず持ち出してきれいにしておきます。シートポジションを直し、オーディオの音量も小さめにしておきましょう。このご時世でもあるので、乗り降りの際にはウエットティッシュなどでステアリングやドアハンドル、シフトレバーなど、手で触れる部分は拭いておくと、自分も次の人も気持ち良く使えます。 4つ目は、取引先などへ行った際の社用車の扱いについて。取引先の人は、相手の社員が社用車をどのように扱うのか、意外と鋭く見ています。少しの時間だからとエンジンをかけっぱなしにするのは、エコ意識が低いと見なされます。ドアやバックドアをバタンと雑に閉める人は、自社の製品も陰ではそんなふうに扱われるのではないかと、信頼性を失います。車外から見えるところがゴミだらけでは、だらしない人と見なされ、仕事の能力そのものが低い印象を与えることもあるでしょう。ピカピカにしろとまでは言いませんが、ある程度は整理整頓した車内を心がけましょう。 5つ目は、社に戻ってきて駐車する時の注意点として、ハンドルはまっすぐにして停車しましょう。ハンドルが切れたまま停めると、次に乗った人はまっすぐだと思ってアクセルを踏んでしまいますので、思いもよらない方向へ発進してしまって危険です。機械式立体駐車場の場合は、自分より後から戻ってきた社員が入れやすいように、下段を空けておくのがマナーです。また、高速道路を使った際には、ETCカードを抜き忘れないように注意したいですね。 ということで、営業職ではなくても、荷物などを届けるために取引先に行くなど、社用車を使う機会がある人も多いと思います。「あの新人が乗った後は汚い」などと不名誉なレッテルを貼られないよう、みんなが気持ち良く乗れるような社用車の扱い方をマスターしてくださいね。