メタバースって何? いま自動車業界もプロモーションで熱視線を送る「仮想空間」とその悩み

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この記事をまとめると

■いまは誰も未来を予想できない時代で自動車業界も100年に一度の大変革期と言われている■自動車メーカーの生き残りについても従来的な手法が通用しない時代になっている■仮想空間でリアリティのあるプロモーションをすることも重要となりつつある

当たり前のことをしているだけでは生き残れない時代

「Volatility・Uncertainty・Complexity・Ambiguity」の頭文字をつなげて「VUCA(ブーカ)」、日本語にすると「未来が予測困難」、「不確実な経済情勢」といったことを意味しているもので、2020年あたりから、この四文字を見かける機会が増えている。 100年に一度の大変革期というと自動車業界の枕詞のような印象もあるが、じつは新型コロナウイルスによって、ただでさえ何が正解かわからなくなった上に、カーボンニュートラルという難題が加わり、社会全体が先の読めない大変革期になっているといえる。 すなわち、これまでの勝ち筋が通用しない時代になってきている。アメリカ大リーグで大谷翔平選手が二刀流を成功させていることが象徴しているように、常識に捉われていては結果が残せない時代になっているともいえるだろう。 自動車メーカーの生き残りについても、従来的な手法が通用しない時代になっているのは間違いない。クルマの評価軸という近視眼的な部分でいっても、ハンドリングやエンジンの刺激という要素はかつてほど重視されていないのを感じることだろう。 自動車の変革を示すアルファベットとしては「CASE」が知られているが、その「A」が示しているのはオートノマス(自動運転)だ。そして、一般ユーザーであっても自動運転につながる先進運転支援システムや先進安全テクノロジーを重視してクルマを選ぶ時代になっている。 さらに、「S」が示すシェアリングや、「E」が示す電動化についても、一般ユーザーの理解が深まり、普及期に入っていることを実感することが多いのではないだろうか。ビジネスシーンなどではクルマはシェアリングで使うことは当たり前となっているし、BEV(電気自動車)を選ぶことはそれほど特別な行為でもなくなってきている。

仮想空間でのプロモーションが効果的な時代が到来しつつある

 こうして大きく変わっていく時代において、自動車メーカーのプロモーションも変化が求められるのは当然だ。 新車が出たらテレビCMと新聞広告を打っておけば注目を集められた時代はとうに終わっている。モータースポーツでの活躍でブランドへの憧れを集めることは今でも可能だが、それでリーチできる層が減っているのも事実だろう。 ダイバーシティという言葉を耳にする機会も増えているが、プロモーションにしても多様性を考慮する必要が高まっているのが2020年代だ。 そんな最新のプロモーションに使えるのが「メタバース」と呼ばれるサービスだ。何をもってメタバースと定義するのかは議論になるところで、VRゴーグルが必須という見方もあれば、スマートフォンで楽しめるオンラインゲームもメタバースとして捉えるべきという意見もある。 いずれにしても「メタバース」とは、リアルな3D仮想空間における体験を提供するサービス全般と理解できる。自動車メーカーとしては自社製品を楽しめる仮想空間を作り出し、そこにユーザーを誘導することでリアリティのあるプロモーションが可能となる……というのがPR部門の目論見だろう。 ただし、メタバースを利用したプロモーションにおいて、どこまでリアルを追求すべきかというのはプロモーションにおける大きな課題だ。一定以上のリアリティがなければ商品の魅力を訴求できないし、かといってリアルすぎる体験ができるメタバース(仮想空間)を生み出してしまうと「リアルワールドのクルマよりメタバースのほうが思い切って走れるので楽しい」といった感想をユーザーに与えてしまう可能性もある。 ただでさえコンプライアンス意識の高まりから、クルマで高速道路をぶっ飛ばすといった表現はNGとなっている昨今だ。ユーザーのマインドが「スポーツカーを思い切り楽しむのはメタバース、リアルではカーシェアリングを利用して大人しく乗っていよう」という風になってしまう可能性もある。せっかくのプロモーションなのに仮想空間のほうが楽しいと思われてしまっては、ブランディングにはなっても、売り上げに貢献しないプロモーションとなる可能性もある。 自動車メーカーがメタバースをプロモーションとして有効活用できるには、メタバースのリアリティが一定以下のレベルに収まっている必要があるだろう。プロモーションとして活用するには諸刃の剣の部分もあるのがメタバースといえそうだ。

  • メタバースという仮想現実でプロモーション活動をする意味
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