#4,5ですが、4WDはかくも奥深く誤解の多いものかと感じ再々度お邪魔しま~す。
まずは基本的なことですが
パートタイム式の直結4WDは、2WDでは走行困難な場合に使用するものと理解すべきです。
例えば、昔のジープを考えれば分かりやすいのですが
通常走行における乾燥舗装路で使用するものではないということ。
もちろん、使用したからといってスグに壊れるようなヤワな造りでは問題ですから、充分な耐久性を持たせた設計になっているはずです。
そうするとパートタイム式4WDは、一般的使用条件では無用の長物に過ぎないことになってしまい、豪雪地帯、未舗装林道走行や農業用使用などに限り有用です。
これは、性能発揮させる機会のないスポーツカーと同じかも。
しかしながら、再三ご質問者様が指摘するような、豪雨や強風下の高速道路などでの4WD選択は実に頼もしく有効ですね。
そのような意味からも、パートタイム式直結4WDでも走行中に2~4WD切替可能なシステムが有り、さらにはフルタイム4WDが有効です。
一方フルタイム式は、センターデフなど何らかの前後輪間回転差吸収装置があり、そうであるがゆえの弱点もあります(ココでは書きませんが)。
その対策として、前後間デフにLSDを追加したり、デフロックすることで直結にしたり、デフレンシャルギアではなく湿式多板クラッチなどを使用したりしています。
例えばパジェロのトランスファーシステムは
FRの2WD/フルタイム4WD/(デフロックして)直結4WDハイ・ロー選択可能となっています。
>>乾燥舗装路で4WDにしても簡単には壊れません。
>A:私の周りでも壊れたことはありませんでした。
◎スグには壊れません。
しかし悪影響がある、またはムリがかかることは事実です。
>>修理時にデフのギア比を間違えたのではないかと思います。
>A:この疑いは濃いのですがディーラーでの作業なので・・・分かりません。
◎これが原因の可能性は高い?
>>基本的に、パートタイム4WD(及び、フルタイムのデフロック時)の問題点は、低速時のタイトコーナーブレーキング現象だけであると私は理解しています。
>A:高速道のように直線だけであれば何も問題無いと思います。
◎高速道路はカーブだらけ。
4WDは、直進性が強いもの。
特に直結式は、何しろ前後輪間の回転差がないのですから真っ直ぐ走る他ないのです(極論ですが)。
アンダーステア傾向が高いことは間違いなく
例えば、中央道の下りカーブなどでは、制限速度の80km/hで走る分にはイイとしても夜間の速い流れなら結構恐怖だったり。
>最近多いフルタイム4WDですが、タイヤの前後で磨耗度合いが違いう為にセンターデフに負担が掛かる方がよほど危険だと思います。最近は無くなりましたが車両火災の原因にもなりますので。
◎前後輪別寸法タイヤなら危険かも。
磨耗程度の差で火災発生などありえません。
何らかの不具合を抱えていたなどの悪条件が重なった場合ではないでしょうか。
>パートタイム4WDですと前後で磨耗度合(外径が違う)いが違うタイヤを履いてもタイヤのスリップだけで済みます。
◎どのような寸法違いを指しているのでしょうか?
いずれにしてもご質問のような直結式4WDの使用法は
ウラワザ的に有効でも、それは自己責任の範囲であると言うことではないでしょうか。
もちろん、だからと言って今回のトラブルとの因果関係は精査する必要があり、徹底的に原因究明すべきと思いますが。