自由落下の法則っすよね。ひと言で言えば。
こういうと頭良さそうに聞こえるけど、大昔のトラバントの燃料システムなんかこれを利用してるっすよね。エンジンルームの、エンジンより高い位置に燃料タンクを設置してホースで繋いで、ガソリンが上から下に落下するのを利用して燃料ポンプを利用せずにエンジンにガソリン送るっつー。。。で、上り坂だと急に燃料行かなくなってエンジン停まっちゃう、っつー。。。
で、本来のラジエーターの話っすけど、別にフェラーリじゃなくてもお手持ちのオペルでもエア抜きは必要っすよ。
アストラのエンジンを見てもらうと一目瞭然なんっすけど、ポンプで補強されているものの、確実にエンジン本体より上にタンクが設置されているんっすよ。クルマって大体そう。多分フェラーリ308/328の改善って、ステーかなんかを作っててエンジン本体より上にタンクが来るように設置するんだろう、と推測しますよ。
話をもうチョイアストラに移すと、エンジンルーム内のクーラントラインって意外と高低差があって、ウォーターポンプで作った水流とサイホンの法則(水はあっためると膨張する)を利用してLLCを押し上げるんっすよ。だからフェラーリに限らず水冷エンジンはLLCがあったまるまでの間に『エア抜き』がどうしても必要になるんっすよ。
話を本来のフェラーリ308/328に戻すと。。。タンクを高めにセッティングしたとしても、ラジエーターフィンがフロントエアダクトの真裏にあるでしょ?そこからエンジンまで太いホースで引いて来て、って構造だからどうしても高低差が出来てエアが溜まっちゃう。ココのエアが結構厄介な高低差があるからエア抜きバルブでエアを抜くんっすね。
話は反れるけどオペルの場合このエア抜きバルブがないんっすよ。そもそもドイツ車はゴムが劣化してエアが混入するリスクの高いバルブを付けるって意味分かんねえ、っつーんっすよ。だからオペルに限らずドイツ車はエア抜きバルブはねえんっすよ。
。。。で、効率良いLLC交換っすけど、あるのは『真空引き』位っすね。エアコンガスと同じ真空引き用のポンプを繋いでクーラントラインを減圧して、一気に流し込むっつーやり方っすね。コレだとホースに亀裂が入ってたりすると減圧が安定しないから漏れチェックの時は絶対やっときたい奴っすね。
それ以外は。。。1ヶ月くらい注視、が基本っすよ。時間を掛けて目減りしたLLCを補充して。。。で1ヶ月もやってりゃ安定する、その時がエア抜き完了っつー。。。のどかっすね。
で、ポルシェの場合は基本空冷なんでこの辺考えないでイイ、と。最近は考えないとダメだけどね?
こんな感じじゃないっすか?