
セレナは日産自動車が1991年から製造・販売しているミニバンに走りのよさを与えた草分け的な存在のミニバンである。初期となる1991年モデルは1999年まで製造されたが、中古車市場ではほとんど流通していない。FFに変更し、ミニバンでは初の後部ドアを両側ともスライドドアに変更した2代目は2005年まで製造された。走行距離5万kmから8万kmのものが多く流通していて、価格も100万円を切る値段で取り引きされている。リアブレーキがディスクブレーキに変更され、2.0のみに統一された3代目は、2010年まで製造された。グレードも4種類に整理され、2008年には国内登録台数がミニバン部門で第1位になっている。フルモデルチェンジ直後の2005年式も根強い人気があり、走行距離10万km以下のものが多く流通している。フォルムをより滑らかにした2010年以降の4代目では、熱効率がアップし、低燃費と高トルクを実現する直噴エンジンを搭載した。後部ドアの開口部が広がり、子供を抱いての乗降が楽になるように設計されている。ファミリーのことを考えられた設計で人気が高い。