
日産ティーダは、ハッチバック型の乗用車で、日本では2004年から2012年まで生産販売されていた。海外ではそれ以降も製造が継続されている。同じ日産内ではパルサーやサニーにもハッチバックモデルがあり、それらの実質後継車と位置づけられることが多い。ボディサイズについては、近年、ティーダクラスのモデルは大型化し、3ナンバーボディーに移行する傾向があるのに対し、5ナンバーのサイズにとどまっている。これはコンパクトということにこだわり、幅の狭い日本の道路でも小回りがきいて、走りやすいということを重要視しているためである。それでいて、後部座席のスライドが長く、後部座席のニースペースは、高級車のシーマ以上である。また荷室長も、同じ日産のワゴン、ウィングロードと同等である。またシートは余裕のあるサイズが採用されており、ダッシュボードにはアルミのような外見のパネルが入っているなど、室内空間は小型車の枠を超えたクオリティーの高さである。ティーダ全モデルを平均的に見た場合、リッターあたり16kmほどで、このクラスの車としては燃費効率がよい。2008年以降に製造されたモデルには、瞬間燃費計も搭載されている。2010年から販売された2WD車には「ECOモード」機能が装備され、エクストロニックCVTとエンジンの制御がスイッチひとつでできるようになっている。そのため発進また加速時のエコドライブが簡単になった。