
2014年6月に惜しくも受注生産終了となった「レガシーツーリングワゴン」。モデルチェンジの度に賛否両論を巻き起こしてきたこの車は現在でも熱心なファンが多い。初代はレオーネの面影を感じさせながら1990年代前半のRV全盛期に発売され、200psのターボ仕様も登場してアウトドア派から支持を集めた。2代目はデザイナー・ブーレイ氏が手掛けたデザインで、4WDターボは最高出力250psを達成し世界最速ワゴン記録を樹立した。もともとアメリカ市場にも参入していたが2009年以降発売された5代目は更なる飛躍を視野に入れ、ワイドボディにフルモデルチェンジ。「グランドツーリングイノベーション」をコンセプトに従来型に対して室内空間をひと回り拡大したことで、ゆとりある車内空間を実現した。排気量は2Lを廃止し、実用的な2.5L SOHCとターボを備えた2.5L DOHCターボ、水平対向6気筒の3.6L DOHCといった3種類のラインナップで前者にSIドライブが採用されている。年代ごとに受賞歴のあるレガシィツーリングワゴンだが、2009年に2009-2010日本カー・オブ・ザ・イヤー特別賞を受賞したことを記念して特別仕様車を販売している。