
「アリスト(ARISTO )」は1991年から2004年にかけて、トヨタ自動車が生産・販売していた大型の高級セダンだ。海外ではレクサスブランドの上級モデルとして「GS」の名前で販売されていたが、日本用に仕様を変更し、「アリスト」として販売した。初代「アリスト」はメカニズムやシャシーを「クラウンマジェスタ」と共有する姉妹車関係にあったが、内装のほとんどはオリジナルの設計が採用されている。直列6気筒ツインターボエンジンを搭載するモデルがあり、国産最速セダンと呼ばれるほど走りを追求した車である。そのため、若者からの人気も高く、カスタムカーのベースとしてドレスアップも多くされた。古車市場には改造をされたアリストも多く流通している。1997年にフルモデルチェンジされ、日本のセダンには珍しい異型丸目4灯のデザインが採用された。また、専用のFRプラットフォームに変わり、重量分配がフロント53:リア47の理想的な配分を施されている。後期のマイナーチェンジでは、盗難防止のためにエンジンイモビライザーが全車に標準装備された。他社の競合車には日産のスカイラインやトヨタのマークエックスがあげられる。現在は販売中止のため、中古車でしか手に入れることはできず、100万円以下の価格を中心に販売されている。